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17‐終わったココロ
いつも隣にいるのが当たり前
笑顔を向けてくれるのが当たり前だった
そんな当たり前な日常に戻れたらどれだけいいだろうか
気づいたら君は居なくて
気づいたときにはもう遅くて
こんなことが分かっていたら
毎日を大切にしようと努力したかもしれないのに
いや、分かっていたら
その日が来ないことを祈って
その日が来ることを恐れて
僕は動けなくなっていたかもしれない
ついさっきだ
今日の晩御飯なにがいいかな?
無邪気に僕のとなりで笑っていた
今日と言う日に限って疲れていた僕は適当に返して君に背を向けた
誰がこんなことを想定したか
僕の背で君は何を思ったか
どんな顔をしていたか
なにも知らなかった
なにも知ってあげなかった
君の最後は綺麗で
やっぱり僕は君に惚れて
そして好きになって愛したんだ
温もりが欲しくて
君に触れて
そして後悔した。
全て終わってしまったんだ
君の心臓ーココローも
僕の恋心ーココローも
涙を流すのは僕だけだった




