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14‐「 」と
誰かが確かに言ったんだ。
「誰かに好きなってもらいたいのなら、まず自分を好きにならないと」って。
知らない知らない知らない、
確かにそうなのかもと思った自分も、そんな偽善ぶった自分に嫌気がさしたのも、ふざけてるのかって相手に対して思ったことも、好きという意味も。
知らない知らない知らない知らない知らない知りたくない。
あまのじゃくと言われても、素直じゃないと言われても、これが自分で、
ひとつの問いに何通りの答えがあるのか、自分の出した答えを誰かに言ったら顔を歪めるだろうか、自分は間違っているのか。
正しいってなに、正解ってなに、答えってあるの、考えるのもバカらしい。
だから自分は、
「 」と。




