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最弱妖怪娘の学園生活  作者: とんぼ。
学校生活編

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3.ようこそ1年3組へ

 「みなさん。おはようございます。」

 「「おはようございまーす。」」


 教室には数多の生徒の声が響く。それを受け、教壇に立つ教師は満足気に頷いた。


 「気持ちの良い挨拶ですね。……私は今日から貴方たちの担任になります、大里おおさと人志ひとしと言います。よろしくお願いします。」

 「「よろしくお願いしまーす。」」

 「良い反応ですね。……ホームルームはすることがありませんし…何か、質問がある方はいますか。今、お答えします。」


 茶髪を小さく纏めた教師、もとい大里おおさと先生はおっとりとした様子で微笑む。

 すると生徒のひとり、というか純麗すみれちゃんが手を挙げる。


 「はいはーい!せんせーは彼女いますかー?」

 「あ!それ聞きたい!いるの!いるの!」


 声を弾ませるクラスメイトに大里おおさと先生は困ったように眉を下げて答えた。


 「居ません。強いて言えば…仕事が恋人でしょうか。教師というのは賃金に見合わない拘束時間を強いられますからね。」

 「………………なんかごめんなさーい。」

 「いえ。謝る必要はありませんよ。ついでに岬ヶ崎さんの隣の山吹やまぶきさん。何か質問はありますか。」

 「え!?えーっと。」


 突然指名を受けた私は慌てる。何も考えていなかったので質問と言われても思い浮かばなかった。

 どうしようかと考えていると、ふと今朝の出来事が蘇る。蜘蛛の妖怪に襲われたあの出来事。あれはとても恐ろしかった。


 「せ、先生は怖いものとか、ありますか…?」

 「そうですね…。強いてあげるなら健康診断、ですかね。」

 「「あははっ。」」

 「なにそれー。せんせー年寄りみたいですね!」

 

 驚きはしたが、どうやらおかしな質問ではなかったようだ。ひと安心して胸をなで下ろす。


***

 放課後。入学式して間もないというのに、既に部活動の見学が始まっていた。見学ばかりでなく、仮入部届また、普通の入部届も提出できるようだ。

 かく言う私は、既に部活動を決めていた。それは、生徒会執行部だった。高柳たかやなぎ高校の生徒会は大きく2つに分かれるらしい。ひとつは選挙で選ばれる役職持ちの生徒。もうひとつは部活動として入部する役職無しの生徒。後者は主に役職持ちの生徒のサポートや雑用をするそうだ。


 私は生徒会の業務に興味があるというわけではない。ただ、他に入りたいと思う部活もない。それに入っていれば内申点が上がることがあるのではないかという打算的な思いからだった。


 「執行部は…3階の東校舎…だね。」


 ホームルームで配られた部活動のビラを確認しながら歩く。1年の教室は1階なので階段を登っていかなければいけないようだ。

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