表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最弱妖怪娘の学園生活  作者: とんぼ。
学校生活編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/38

27.休日の彼女

 ゲームセンターからの帰り道。昼過ぎの雑多な駅を抜け、家を目指す。

 駅から家までは歩いて数十分。都会というわけではないので、歩けば田んぼがすぐに現れる。


 水の張った田んぼをみて歩くと点々とした建物のうち、ひとつから見知った顔が出てきた。


 「あれ?純麗すみれちゃん。」


 出てきたのは友人である純麗すみれちゃんだった。彼女が出てきた建物は小さな個人経営の病院だった。薬局と見間違えるほど小さく古い白い病院。そんな場所から純麗すみれちゃんが出てきた。少し、嫌な予感がする。


 「純麗すみれちゃん。………どこか、悪いの?」

 「!かえでっち!」


 純麗すみれちゃんは私に気付き、はにかむ。


 「悪い?うちが?なんでー?」

 「………病院から出てきたから…。」

 「あははっ。違うよー。膝痛かったから診てもらっただけ!成長痛だって言われたけどね!」

 「そっか…。良かった…。」


 私の勘はよく当たる。それが座敷わらしの血のおかげか、どうかは知らない。だが純麗すみれちゃん本人は大丈夫だと言っているのだ。きっと大丈夫のはず。


 「かえでっちはおでかけ?もしかしてデート?」

 「ち、違うよ。その、ゲームセンターに行きたかったから行ったの。」

 「へぇー。ゲーセンに?なんか取ったの?」

 「ううん。何も。」

 「えーもったいない!そーだ!うちがなんか取ろっか?得意なんだよね!」


 そう言う純麗すみれちゃんの鞄には沢山のマスコットが引っ付いていた。小さな鞄に沢山付いているので、肝心の鞄本体は隠れている。


 「嬉しいけど…この後予定とか、大丈夫?」

 「あー。ないからヘーキヘーキ!じゃっ、いこ!」

 「うん。」


 来た道を引き返し、ゲームセンターへ向かう。やはり、休日は友人と過ごしてこそだ。

 あれほど耳障りだったゲームセンターの音も、純麗すみれちゃんと来ると気にならない。


 「なんか欲しいのある?」

 「うーん。特にないんだよね…。どうしよう…。」

 「あっ!なら、このお菓子取ってあげる!見てて!!」


 そう言って純麗すみれちゃんは百円を筐体へ入れる。

 アームを動かし、積み上がったお菓子の近くへと寄せた。そしてそのままお菓子のひとつをつまむかと思えば、アームのツメをひっかけお菓子の山を倒す。


 「!!す、すごい!」


 倒れたお菓子達は各々下へと落下する。あまりの量に取り出し口が詰まりそうだ。

 純麗すみれちゃんは近くの両替機うえにあった袋を取ってきて、取り出し口にあるお菓子を詰める。


 「へへっ。すごいでしょ?」

 「うん!百円でこんなに取れるんだね…!」

 「まっ。うちの実力だよ!…………それと、内緒だけどこの時間帯ってなんかこの台設定甘いんだよね。」

 「へー。そういうのあるんだ…。」


 感心しながら、私は純麗すみれちゃんから分けてもらったお菓子を受け取る。当分、おやつには困らなそうだ。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ