表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最弱妖怪娘の学園生活  作者: とんぼ。


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/44

20.もうじき中間テスト

 6月に入り、ジメジメとした空気が周囲に淀む。空は灰色の雲に覆われ、今にも雨が振り出しそうだった。

 何とも憂鬱な気分になるが、その気持ちは天気だけが理由ではない。


 「そろそろテストかぁ…。」


 朝のホームルーム前。自分の席でため息をつく。

 すると隣の席の純麗すみれちゃんが頭をガシガシとかいて喚く。


 「あー!サイアク!うち、テストってキライ!」

 「そうなの?………ちょっと意外かも。」

 

 純麗すみれちゃんは何事にも全力。楽しむためには苦労もじさないといった感じの人だと思っていた。その為、中間テストもそれはもうウキウキと心待ちにしているのだとばかり。


 「えー?意外?もしかして、うち、とんでもない天才に見えてた?」


 メガネをかけるジェスチャーをする。


 「うーん。天才には見えないかな。でも、何でも楽しむものだと思ってたから。ほら、体育祭とか楽しんでたし。」

 「それはそれ!これはこれ!べんきょーはさ、体動かすわけじゃないじゃん?だからとちゅーで飽きるんだよね。体むずむずしちゃって。」

 「でも、授業中はちゃんと席に座ってるよね。」

 「そりゃそーだよ!ホントは走り回りたくなる時もあるけどさ!特に数学!わけわかんない数字出たら校内一周したくなる!」

 「………………もしそうなったら止めるよ…。」


 友人を問題児にするわけにはいかない。もし、純麗すみれちゃんが教室を飛び出して走り回ろうとするのなら、私がしっかり押さえつけよう。そう、心に誓う。


 「そういえばテスト勉強の計画は順調?」


 私はクリアファイルから1枚の紙を取り出す。そこには6月の日程と、その日のうちにやる勉強内容が記されていた。

 青柳あおやなぎ高校ではテスト前に、こんな紙が配られて各々計画を立てるのだ。


 「けーかく?あー。じゅんちょーじゅんちょー。」

 「………………本当?」

 「ホント!ホント!まぁ見てみなって!」


 そう言って純麗すみれちゃんは自分の計画表を差し出してくる。


 そこにはスカスカな日程が記されていた。スカスカ、というか真っ白というか。そのかわり途中からはびっしりと予定がかいており、1日の勉強時間が16時間にもなっていた。


 「む、無謀すぎる…。」

 「えー?でも、睡眠時間は8時間とってるよ?」

 「逆に言えば睡眠時間以外は取ってないよね…。ご飯の時間とかお昼の時間とか…。」

 「あっ。」

 「……………純麗すみれちゃん。今からでも間に合うよ。計画、立て直そっか。」

 

 流石にこのままではまずいと思い、一緒に計画を立て直すことにした。


 高校最初のテストが赤点だなんて、縁起でもない。それだけは避けたいと願って。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ