表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最弱妖怪娘の学園生活  作者: とんぼ。
学校生活編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/38

10.あいさつ運動

 「お集まり頂きありがとうございます。」


 放課後。生徒会執行部の使用する教室に、私は集まっていた。どうやら早速活動があるらしい。


 「今回お呼びしたのは来週から始めるあいさつ運動について説明するためです。まず、あいさつ運動ですが、あいさつは勿論、生徒の服装検査も伴っています。それと、登校時に校則違反をしている生徒がいないかの確認も。」


 生徒会長は手元の紙を見ながら続ける。


 「皆さんには当番を決めてもらい、実施してもらいます。一応こちらで決めたので、都合が合わない人は説明が終わった後に僕の元へ来てください。」


 説明を終え、生徒会長はあいさつ運動の当番が書かれた紙を配る。受け取った紙を見てみると、同じ当番の日には見知った生徒の名があった。

 

 「それでは今日は以上です。あいさつ運動、頑張りましょう。」


 生徒は各々生徒会長のもとや、友人達との雑談へふける。私はというと隣に座っていた荒井あらいくんへ声をかけた。


 「当番、一緒だね。」

 「だから?」

 「だからって…一緒に頑張ろうって言おうと思っただけ。」

 「別に君がいてもいなくてもやるべきことはやるよ。」

 「またそんな言い方して…。」


 呆れつつも、荒井あらいくんらしい言い方だとひとりでに思った。


***

 あいさつ運動の当番日。いつもより早く登校し、教室へ鞄を置く。荒井あらいくんは1組なので、3組の教室とは少し離れている。が、偶然にも同じタイミングで校門へ向かうことになった。


 「おはよう荒井あらいくん。」

 「おはよう。」


 素直な挨拶に驚く。てっきり無視を決め込まれるか、嫌みがとんでくるかと思ったのだ。


 「……………。」

 「なに。」

 「いや。あいさつはちゃんとするんだなぁって思って。」

 「僕をなんだと思ってるわけ。」

 「すんごい無愛想な人。」

 「あっそう。」

 「あっそうって…そういうところ!」


 やはり荒井あらいくんは無視を決め込み、そのまま下駄箱へ。靴を履き替えると生徒会の腕章を付けて校門前に立った。

 あいさつ運動はあいさつだけでない。校則違反の生徒がいないかの確認でもある。生徒会長の言葉を反芻して、行き交う生徒にあいさつをする。


 「おはようございます!」

 「おはようございます!」


 驚くことに、荒井あらいくんは普段よりほんの少し爽やかに挨拶をしていた。それができるなら普段からすればいいのに、という言葉は飲み込み、あいさつ運動をしっかりと行う。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ