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しあわせなゆめ

作者: 秋葉竹


  


夕暮れどきに

足早に家路に着くひとたちのなかに


しあわせでないひとなど

いるのだろうか?


なぜか今日はみんなが

みんなが帰り着く家家に

みんなを待っている笑顔が

とてもあたたかくて輝く笑顔が

いっぱい視える

気がするのは

なぜだろう?


もう

戦わなくてもいいのだと

あの人に

云ってもらえたからだろうか?


もう

戦わなくてもいいのかどうかは

ほんとうはそれは

わからないのだけれども

そう

云ってもらえたことが

とてもとても

とても

嬉しいんだ


世界は

とっても

単純だ


自然は

いつだって

美しい


そんななかで

生きている


ひとつの

優しさのようなあくびをする猫が

とても呑気でしあわせそうに

大気の風を

漂っている


風や小雨

夜や虹

星や街

水滴や涙

悲しみや結末

多くのなにげない

名もない《ときの葉》が

その名で呼ばれることを

生真面目な顔をして

待ち望んでいるのか?


みんな

しあわせであればいい

みんなみんな

しあわせになればいい


まもなく

無数の星座を散りばめた夜のカーテンが

東の空から

世界を覆いはじめるから

ただ

このときの

朱色が揺蕩う静けさを

ほんの一瞬

感じていられれば

いい


ホント


それだけでいい

それが


生きるってこと


しあわせって


こと


………《ときの葉》の………ゆめ………









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