第13話 ChatGPTプラグインと小説読解能力
ChatGPTプラグインが凄いというお話です。先程編集のときに誤って12話を更新してしまい、一時的に妙な状態になっていたらすいません。
おはようございます。実は今朝、ChatGPTプラグインを使えるようになったよ、というOpenAIからのメールが来ていたのでやったーと思いながら試している途中です。現在は待機列にメールアドレス登録した人に、何らかの基準で順次開放しているようです(月額$20の課金をしている人限定)。
プラグインというのはChatGPTの能力を拡張するもので、たとえばWebの情報にアクセスしたりPDFを読み込んだり、外部のサービスと連携したりできます。しかも、自分自身がプラグインを開発することもできるのです。
喩えていうなら、素のChatGPTは全く道具を使うことが許されない徒手空拳の状態なのですが、彼(彼女)?に色々な道具を使えるようにしてあげるのがプラグインというシステムだと言えばいいでしょうか。
というわけで、早速自作の小説を読ませてみました。
URLはこちら: https://ncode.syosetu.com/n5386hw/ で「箱入り娘な幼馴染に告白してみたら「ふつつか者ですがよろしくお願いします」と言われた件。プロポーズしたつもりはないんだけど?」。ジャンル別の日間ランキングで表紙入りしたやつですね。
こんな感じで小説のURLを指定してやると、何もしなくても読み込んでくれます。ここで「抽出された部分では詳細が明らかになっていません」とあるのはおそらくChatGPT (GPT-4)の字数制限によるもので、日本語にして約8000文字くらいしか一度に読み込めないせいです。ただ、前半部分の読解は非常に的確ですね。ここまできちんと言えるのなら「人間レベルの小説読解力」と言えるでしょう。
で、それなら小説後半部分も読ませてやればいいと、後半部分は自分でコピペして読んでもらったのですが、その結果が以下です。
控えめに言って凄すぎます。もちろん、自分で書いたので、この小説の後半部分が二人の関係認識の齟齬によるものであることはわかっているのですが、ここまできっちりと言語化できる時点で「知能」だよなあと思わざるをえないです。
「一生恨む」の解釈は作者からすると「若干」違っている気がしますが、それでもまあ凄い(語彙力)。
このプラグインはすでに使えるWebブラウジングプラグインを使ったものですが、これももうちょっとうまいことやれば短編くらいなら何も言わなくても全部読んでくれそうです。
……人間が全般的に追い抜かれる(いやまあ、GPT-4は既に多くのタスクで人間以上の性能をだしているわけですが)のも時間の問題な気がしてきました。
プラグイン使うだけでこれということは、GPT-4でもまだ限界を感じる能力の結構な部分はプラグインによって解決できそうな気もしますし。