表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/13

勇者の圧倒的力


謁見の間に行くと前衛職組が待っていた。そして、王様やあれは宰相と思われる人物が立っていた。


みんなが集まるのを確認したら、王様から話しが始まった。


「勇者様たちから要望があったため、明日を1日訓練を休みにすることにした。ただ、城下町に行くときは、騎士を連れていってもらう。何かあったときのためなので、許して欲しい。」


なるほど、確かに城にいるだけだと不満がありそうだな。まあ、女子たちの意見だろう。


「それと、1ヶ月に一回資金を渡す。金額は、金貨一枚だ。後、週に一度は訓練の休みの日を設けよう。」 


話し忘れていたが、この世界は一週間は5日で1ヶ月は四週の10ヶ月で1年だ。時間は、だいたい1時間に1回鐘がなるらしい。夜中は、さすがにならないが。鐘がなった回数で時間を測れる。鐘は、朝の6時ぐらいから、夜の8時までなる。しかし、時間の数え方は一緒だ。


「それと、遅くとも4時までには、帰ってきて欲しい。何か質問があったら聞いてくれ。」


みんなしーんとしている。


「それでは、解散だ。自由時間で好きにしていていいぞ。後、ユースケは残ってくれ。」


え、俺何かしちゃいました?心当たりがありませんね(棒読み)





「ユースケに残ってもらったのは、事実確認のためだ。ドクレ家の長男に脅しを掛けたか?」


やっぱりか、何かそんな気はしてた。


「いいえ。あのときは、桃原雪菜が無理矢理連れていかれそうになったため、助けました。それは、雪菜に聞けばわかります。」


「やはりそうか。ドクレ家の長男は、どら息子と有名でな。いつも、こういうことをしている。解ってはいるが形だけでも確認をしないとうるさいのだ。すまないな、時間をかけて。」


「では、俺はこれで。」 


そう言って俺は謁見の間から出た。










それにしても、金貨一枚かそれってええと銅貨一枚百円と考えると、百万円だと!

お金持ちだな。何に使おうか、食べ物、武器、本。本を見られる所ってこの城にあるのかな?ちょっと歩いている騎士さんにでも聞いてみよう。









あるみたいなんだけど....道に迷ってしまった。王城広すぎ、また聞いて回るか。


「きゃーっ!」


何で俺は事件に好かれるのか。速くしないと手遅れになるからな。急げ。




声の方に行ってみると、貴族みたいな服着てる女子と、黒いもやがかかった騎士がいた。


「どうしたんだ。」


「わからないの。サイルにもやが掛かったと思ったら、いきなり私を襲って来て。」


何で、近くに俺しかいないんだ。くそ。ここから、早く逃げないと。武器を持ってる相手をするのは、無理だ。しかも、騎士の相手など尚更。


「君、ここから広場に出る道ってわかる?」


「ええ。」


「残念ながら俺には、こいつを倒す力がない。だから、手を掴んでくれる。ここから、広場に行けば、誰かが倒してくれる。さあ、急いで。」


そう言って俺は、彼女の手を掴んで走り出した。彼女の案内で広場には行けそうだが、サイルとか言うやつが物凄い速さで追ってくる。


このままじゃあいずれ追い付かれる。何か良いものはないか?腕時計。あまり、使いたくはなかったが、仕方ない。命を削るといっても0にならなければいい話だ。


「少し、スピードを上げるから気を付けてくれ。」


そう言って、腕時計のボタンを押す。空間が歪み、そして戻る。


彼女の足じゃ俺の速さに着いてこれない。仕方ない、筋力が上がっているんだ。彼女には悪いが、お姫様だっこさせてもらう。


俺は、彼女を持ち上げた。筋力が上がってるお陰か、走る事はできるくらいの重さだった。

ここで、あまり時間を削りたくない。道順は、教えてもらった。しかし、もしも広場に誰も居なかったら。このまま俺が走り続けても気付く人は、少ない。そんなこと、考えていても仕方ないまずは、逃げることに集中しよう。


サイルが、追い付く事はなかったが、それでも俺たち見失う事はなかった。

針の音が走っている間に、3回した。

カチ

今ので4回目。でも広場は、すぐそこだ。

広場に着くと、誠が素振りをしていた。

誠があいつに勝てるか解らないが、今は、勇者の力を頼るしかない。こんな考えクズの考えかもしれないが、あいつが狙っているのは彼女だ。彼女に何かあったら、俺達勇者にも、影響があるかもしれない。誠でも苦戦するなら腕時計を使って戦うしかない。拳で。


ボタンを押し、誠に話しかけた。


「誠、ここにこれから何者かに乗っ取られた騎士が来る。だが、俺は狙われていた彼女を守ることで精一杯だ。騎士の相手をしてくれないか。」


「わかったよ。祐輔君は、少し休んでいてくれ。その様子だと、結構体力を消費したんでしょ。」


そういうと、誠はサイルに身体を向けた。そして、誠の身体が光ると一気に土埃がたった。そして、サイルに木剣を当てたかと思うと、サイルは倒れた。黒いもやも消えている。


「よかっ......」


俺は意識をなくした。



残り時間は、54秒



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ