0.9 大人だからこそ分かる気持ち
≪真琴side≫
プツッン
ボイスチャットが切れる音が何だが寂しく感じた。
謎の消失間に襲われる。
例えるならば大好きな漫画が最終巻を終えた後、友達が泊りから帰った後みたいな感覚。
「できるならもう一分もう一秒お喋りしていたかった...おらぁっ」
ぬいぐるみが山盛りにおいてあるベットヘ飛び込む。
目をつぶるとさっき会話した、内容や声が鮮明に思い出せる。
「ふひぃひぃかわいかったな、また明日も遊んでくれるのか」
声可愛かったなぁ、ちょっとオドオドしてた感じ。
守ってあげたくなるな...。
今日はお話できてよかった、だけど少し罪悪感を感じる。
しろんちゃんの弱みを利用して、色々お願い...いや脅してしまたから。
私はみんなに話すつもりはない、むしろ二人だけの秘密ができたことがうれしい。
しろんちゃんからすれば、恐怖でしかないはずだけど。
それともう一つ気がかりなことが、
私の心にある感情がフツフツと湧き上がる。
別に出会いは求めてない、ただちょこーっとイチャイチャしてそれで、気持ちを抑えていた。
高校生にもなればわかる、そうこの感情は恋心かもしれない。
出会ってまだ数日しかたっていないが、きっとしろんちゃんの事が好きなのだろう。
好きになった理由なんて薄っぺらい、タイプでドストライクだったから、今まで抑えてきた気持ちが抑えきれなくなっているから。
きっとそうだ、私だって恋愛だってしたいんだ。
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あれから数時間ベットで横になりながら、スマホをいじるが気がまぎれない。
こういう時は、あの子に電話するか...。
Prrr....Prrr....
皐月「もしもしこちら皐月、どうぞぉ!?」
真琴「もしもし、ちょっと声聞きたくなってさ」
皐月「なにかあったでございますか、どうぞ!?」
真琴「今日は軍人さんの日なの?」
このこと喋ると不思議と落ち着くんだよな。
私は皐月に、このもやもやした気持ちを話す。
もちろん、ネットの男友達に恋をしたと色々改ざんして。
皐月「ふむふむ恋沙汰でありますか」
真琴「ん...そうなのあまりこういうこと無かったから、どうすればいいか分かんなくて」
皐月「私から言えることは、ネットの出会いは怖いでござるよ」
真琴「まぁそうだけど...」
確かに皐月の言ってることは、的を射ている。
ネットで出会うのは危ないと思うし。
皐月「これは明日学校ではなすでありますよ」
真琴「何で明日?」
皐月「私も色々と調べるであります」
真琴「ありがとう、じゃあまた明日ね」
皐月「では、おやすみであります!」
皐月はなんだかんだで、頼りになる。
大事な友達だ、この件については真剣に考える必要がある。
私は明日に備え眠りについて。