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私の嘘に恋する貴女  作者: 不破 休
8/9

0.8 引き際と攻め際

≪祐side≫


ボイスチャットがやばいわけではない、どちらかというと弱みを握られたことが駄目だ。

ボイスチャットを誘うって事は、まだ気があるってことだから、ココでなんとか挽回しなくては。

幸いこちらにはボイスチェンジャーもあるから、バレることもないだろう!


さて、命がけのネカマ戦線をはじめるか!


Prrrrr...Prrrrr...


真琴「ふぁいアルルです」

祐 「しろんです、こんばんわ」

真琴「こっこの度はありがとうございましゅ」

祐 「えーなにがですか?」


なにイケボなのに、噛みかみで面白いんだけど。


祐 「あの私声おかしくないですか?よくアニメ声って言われるんですけど...」

真琴「えっいえ全然ぜんぜん、おかしくないですよ!!」

真琴「むしろ可愛いというか最高です!」

祐 「あっありがとうございます」


やっぱり、バレては無さそうで一安心かも

あとはあのフル装備について口止めするだけで...。


真琴「あのお聞きしたいことが...」

祐 「なんでしょうか?」

真琴「なんであんなにお強いのに...偽ってるんですか?」


早速その話題かよ、もう少し待ってくれよ言い訳が...。


祐 「えーっと事情がありまして...。」

真琴「事情...?」

祐 「昔は結構ブイブイ言わせてたんですけど、疲れちゃって。」


真琴はそのまま『うんうん』と相槌を打つ


祐 「それで、強い装備をつけてる目立ったり、強いダンジョンに行くのがいやで」

真琴「なるほどです...なので、少しステータスの低い武器を装備してたのですね...」

祐 「はい、なので他の人たちには黙っててもらえないでしょうか?」

真琴「人には他言しない事、わかりました。ですがこちらのお願いを聞いてくれないでしょうか?」


でたー!

ボイスチャットするだけじゃなかったの?

写真を見せろとか、会いましょうとかはきついぞ?


真琴「はい、あの今度から遊ぶ機械があれば、ボイスチャットをつなげてもらえないでしょうか?」

祐 「まぁ...それくらいなら大丈夫ですよ...?」

真琴「本当でっしょか!?ありがとうごじゃりましゅ!!」


興奮すると噛みかみなんだな、こいつ。


祐 「では今夜は挨拶だけにして、もう遅いのでこの辺で」

真琴「心惜しいですが、また明日にでもお声かけさせていただきますね」

祐 「はいー!わかりました、おやすみなさい」

真琴「おやすみなさいです」


通話がおわり、どっと疲れが体にのしかかる。

このままフェードアウトできればいいんだが、遊びを断るとまだ同じ内容で脅されそうだな...。


それと性別の確認もできたし。

まっ俺のこと気にってくれるみたいだから、うまくいけば貢いでくれるかな。


このときは、まだ結構軽く考えていた自分を呪ってあげたい。

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