0.5 普通の女子高生になるには
≪真琴side≫
PiPiPiPi...PiPiPi...
「んぅ...」
無機質な音で毎日目を覚ます。
今日も高校に行かないと...そう思うだけで、少し憂鬱な気持ちになる。
きっと私だけではないはず。
「さっむ...朝ごはん作って登校の用意するか」
布団をめくり冷たい外気が肌を触れる。
今年で高校2年生で一人暮らし。
親を説得するのには、大変だった。
社会勉強の一環として学びたいと押し切ると、なくなく条件つきで一人暮らしの、OKを貰った。
それと、結構家からココまでの距離は遠い。
地元の高校だと、色々と不備だし、昔の私を知っている人は多いからね。
まぁ今では朝ごはんを作ることでさえ億劫と感じることがあるけど...。
「よいしょっと。」
ある程度を登校の準備を済ませ、朝ごはんのシリアルを食べながら、トゥイッターを開く。
もちろん見ているのは『まじっく☆だいありー』の情報。
え?『トゥイッターではネナベしないのか』ですって?
そうそれはしない、やっぱり世界に入り込み、女の子とイチャイチャしたい。
SNSだと、どうも現実に嫌気をさしてしまうことが多々あるからね。
『ピーンポーン、ピーンポーン』
家のチャイムがなる。
時計を見ると高校登校時間まで、あと30分前。
毎回この時間になると家まで迎えに来てくれる友達がいる。
私は玄関を開け顔を出す。
皐月「おっはよー!」
真琴「おはよ、今日も時間ピッタしだね」
皐月「左様でござろう、ニンニン」
真琴「今日は忍者なんだね、昨日は海賊みたいな話方だったのに。」
そこには頭に小さいリボンをつけ、小学生上級生に見えるだろう【狩本 皐月】が立っていた。
自信を持って言えないけど、同級生...らしい。
ぐふふ可愛いな、今日も元気な笑顔を撒き散らして...。
ただ手を出したいが、高校を遠くにした意味がなくなってしまう。
真琴「すぐカバン持ってくるからちょっとまってね」
皐月「合点承知の助!」
お皿を洗い流し、食洗機へ入れ、急いでカバンを持ち家を出る。
――――――
――――
――
はぁはぁ...中学校の頃を考えると、女の子と登校なんて考えられないよ...。
皐月「ねぇ聞いてるでござるか?」
真琴「え?なになに?」
皐月「今日お昼ごはん忘れちゃったから、今日もあそこにある、ビルのコンビニに寄って良いニンか?」
真琴「はいはい、良いニンよ?」
皐月「わーい!」
皐月がコンビニへ駆ける、私もその後を少し早歩きをし追いかけた。