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第十四話……そして、ごめんなさい。

「お前、本当に天使なのかよ」


 本日、何度も確認している事を、再度、言葉にして確認した。


 勿論! と言いながら、笑みは淫猥に満ちている。


「まずは、キスからな」


 じんはそう言って、ずいと身体を寄せてくる。


「た、ためしって、じん


 俺は、ただひたすらに怖気づいている。


「なんだよ、うるせーな。いい加減、覚悟決めろよ!」


 そうは言っても、本来、キスとかそういう事って好きな奴同士がすることで……。


「お前、俺のコト……」


と、そこまで言って、続きを言い淀んだ。


 たかだか、キス一つで、好きだのどーだのは乙女チック過ぎるかも。ここは、本当にヤツの言う通り、覚悟を決めるべきなんだろうか。


 と、思った瞬間。


 ガツ、とじんの両手が俺の顔をバレーボールを持つように掴んだ。大きな手が、俺の顔をしっかりと抑え込む。


 俺は、瞬間的に目を閉じてしまった、が。待て待て。なんでキス待ち顔してるんだ、俺は!


 それを反省して、薄く片目を開けると、じんの鼻筋の通った綺麗な顔が近づいている。俯いた顔には前髪が影を落として、どんな目で俺を見ているか分からなかった。


 近づく唇から、吐息がかかる。少し、暖かい気がした。


 薄く、桃色の薄い唇が、俺のそれに触れそうになるまで近づく。


 上唇の先端が、柔らかく押し付けられた。


 やわやわと、唇が柔らかく、暖かいもので包み込まれていく。


 これがキスか、と実感するより前に、俺は、思ってしまっていた。


 やべえ。気持ち良い……と。



大変、申し訳ありません。全年齢で描けるのはここまでの様です。評価を下さった方、ブックマークを付けて下さった方には、お詫びのしようもございません。続きの詳細につきましては、活動報告にてご確認をお願いいたします。ムーンライトノベルズで、来週金曜日より、続きと合わせ連載予定しております。お付き合い頂ければ幸いです。

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