番外HW編#2 Q.妖刀も参加してもいいですか? A.人型ならいいですよ?(?)
お久しぶりでございます!中途半端な物になってしまいましたがご了承を…申し訳ないですっ><
人狼の格好…と言っても、耳と尻尾を付けただけだが、をして広場まで来れば何時もは冒険者向けの商品を並べている露店だが、その商品はハロウィンの品に変わっていた。かぼちゃに目と口を付けたクッキーや焼きたてのかぼちゃパイの香りが鼻腔を擽る
「…ハロウィンのイベントは壮大だな…」
初めて見る光景に柄にもなく心が躍った、まぁ…この格好でなければ普通に楽しめたかもしれないが
「やっほー!シオン!」
横から声がしたので顔を向ければ手を振って歩いて来るルインとその後ろを歩くニルヴァ、更に後ろには奇怪なカボチャ頭の鎧が大荷物を持って歩いて来る
「…ルインか、その後ろの奴はなんだ…?」
「これ?キラーメイルよ?」
「…仮装…?」
「はい、一応このように…」
ニルヴァが横に避けるとキラーメイルの全身が視界に入る。うん、悪趣味だ
「青年!今酷いこと思わなかった!?」
「気のせいだ、かぼちゃ」
「かぼ!?」
わいわいと騒いでいると更に此方に向かってくる足音がする、悪趣味なカボチャから視線を外すと後ろからセレナが近寄って来るのが見えた
「…騒がしいと思ったらお前たちか」
「そう言うお前はどうした…」
カボチャをモチーフにしたドレスを着込み、呆れた表情のセレナに突っ込む
「ルーに着せられたんだ」
「流石ルーね、センスがいいわ!」
くすくすと笑うルインにセレナは呆れた声を上げる、キラーメイルは風景などを映し保存できる、マジックアイテムを使いセレナを映し、ついでにシオンも映す
「おい、鎧。何をした」
「何って、思い出を保存してるんだよー?」
ほらっと言って、セレナとシオンの絵を見せながら誤魔化すキラーメイル。無論、嘘である
「…そうか」
「むふふ…」
「…キラーメイル、後でそれ見せてね?」
何か感づいたルインがキラーメイルをジト目で見ながらそう告げると、キラーメイルは焦りながらあたふたする
「はぁ…それで、ここでは何があるんだ?」
「えっと、仮装した者同士がダンスを踊るのよ?」
くすっと笑いながら嬉しそうに説明するルイン、後ろではニルヴァが周りの露店から食べ物を買い集め、セレナと一緒に食べ歩いている
「ダンス、か。俺は踊れないぞ?」
「ふふ、動きに合わせるだけでいいのよ?」
「おや…妾は出遅れたかのう?」
簡単に言ってくれるな…と、ぼやいていると後ろから聞き覚えのある声を聴いて後ろを見れば、特徴的な『狐耳』『狐の尻尾』そして『黒い和服』に身を包んだ女性が居た
「…」
「…なんじゃ?」
そう言えば腰に何時もの重みが無い、成る程。これが黒桜か
「なんでお前が普通に出歩いている!?」
「何でと言っても…のう?」
「パーティーを楽しむためよね?」
「…頭が痛くなってきたな」
お互いに笑いながら意気投合する二人、勝手に話が進み一曲ずつ二人と踊る事になった。何でだ
「なんじゃ?美女からの誘いが嬉しくないのかのう?」
「はっ…!まさか、やっぱりびぃ…」
変な事を言い出しそうなルインの口をかぼちゃパイで塞ぎ、深い溜息を吐く
「いつ始まるんだ…?」
「ふぉん、ふぁふぁ、むぅ!」
「10分後ぐらいだそうです」
口に詰め込まれ喋れないと肩を叩いて来るルインの代わりにニルヴァが答える
そうか、10分後か。…10分後?
「…この格好のままなのか?」
「勿論そうよ?だって、ハロウィンだもの♪」
食べ終えたルインが嬉しそうに答え、ニルヴァが頷く。キラーメイルはセレナにマジックアイテムの中がバレたらしく業火で焼かれ絶対零度に閉じ込められた後、地面に埋められている。本当にスペックが高いな…創造魔術…
「…成る程、つまり…普通の格好の方が目立つのか」
ならばこのままでいいだろう。できれば仮面が欲しいところだが…
(何故仮面なのじゃ?)
(あまり注目されたくない、それだけだ)
(付けた方がよっぽろ目立つがのぅ…?)
呆れた声を出しながら肩をすくめる黒桜
「っと、そろそろ始まりそうね!行きましょ!」
そう言って手を握り走り出すルイン、その後ろをゆったりとついて来る黒桜。悲鳴を上げるキラーメイルに無慈悲な創造魔術とダガーが殺到する。
フォルカ達が居たらこう言うだろう。二十分に目立ってますよ。っと
少し小説から離れていたので出来る限り書いていきたいと思いますっ