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Paradox-魔王姫を守護するは召喚されし剣士-  作者: 雪月花
洞窟に潜む魔獣
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番外HW編#1 かぼちゃのお化けってなんか可愛いけど狼男ってアレだよね。

おはようございます!こんにちは!こんばんは!雪月花です!

今回は10月と言う事もあり、ハロウィンネタです!

ではでは、お楽しみください!

「で、その格好はなんだ…?」


「えっと、サキュバス?」


日が昇る前、鍛錬の為に目を覚ますとニルヴァとルインが何やら妙な格好をして廊下を歩いていたのだ


「魔王様には丁度いいのですが私には無理そうです」


ぷるぷると震えながらルインと自分の胸囲を比べるニルヴァ、何故その服を選んだ


「…取り敢えず、その格好で外に出るなよ?」


「お父さんですか?」


「誰がお父さんだ」


二人の今の格好は正直に言えば視線の置き場に困る、サキュバス=卑猥、この法則を誰か捻じ曲げてくれ


「何ですか、意外と心配性ですか?」


「…はぁ、二度寝するとしよう」


「えっと、もう昼よ?」


「…日食か…」


「ふふ、日食の日は何時もハロウィンのイベントをやるのよ?」


「…かぼちゃを繰り抜いて顔を作るあれか?」


村で過ごしていた時何度かそんな事をやった事がある、正直いつまでも寝られる貴重な日としか考えていなかったな…


「えっと、それは飾りつけの方ね?」


「イベント自体は仮装して家に押し入り、お菓子をねだりくれない場合は家を吹き飛ばさない程度にいたずらをします」


「待て、少しおかしくないか…?」


ニルヴァの説明を聞いて苦笑いするもルインは割とマジでうなずいている


「でも、悪戯はするわよ?色々とのね?」


「その色々が怖いぞ」


「さてっと、王都に行くわよ!」


「畏まりました、魔王様」


「人の話の聞いてたか!?」


その後、ぎゃあぎゃあっと騒ぐ二人に連れられファ―ベルに意外だったのが冒険者組もいた事とフォルカは仮装せずに俺と同じくマントを羽織っているだけだった


「シオンもハロウィンに?」


「いや、付き添うと言うか巻き込まれたというか…まぁ、折角だ楽しもうと思っている」


「楽しむかぁ…」


溜息を吐きながら肩を落とすフォルカ、何故こんなに落ち込んでるんだ?


「…何かあったのか?」


「…日食中ってこう、幽霊系の魔物が多く現れるんですよ…無害有害問わずに…」


「…つまり、苦手なのか?」


「そ、そんな訳ねぇーですよ!?」


急に口調が可笑しくなるフォルカを見て確信する。リアルな仮想をしている奴が苦手なんだな、と


「まぁ、苦手な物が無いよりは良いんじゃないか?」


「フォローなんっすか…それ」


「いつか克服しないと酷い目にあるぞ。ゴブリンが相手なら嬉々として突っ込むだろ?」


「ですねぇ…、Cランクの冒険者達が最近、巣を焼き払いに行ったみたいですけど、色々とあれだったみたいですし。もう復帰できないでしょうね」


「急にえぐい話になったな」


「普通のゴブリンじゃなくて大分好戦的だったみたいで、生きて帰って来れたのは二人だそうです」


かぼちゃの形をしたクッキーを頬張りながらフォルカが続ける


「そうか…帝国に魔物、人間と魔族は数を減らしてるが機兵と魔物は増えるばかりだな」


オレンジ色の飲み物を渡されたのでコップを煽る、オレンジ…いや、これもかぼちゃか…?


「ルインさんの所にいるようなスライム達みたいに温厚なら助かるんですけどねぇ」


「あれは特別だからな…掃除に運搬。在庫管理までしてるらしいぞ?」


「…温厚どころか優秀…」


「さて、俺は見て回るがお前はどうする?」


「ぁー…誘われてるからそっち行きます…」


「がんばれ…」


物凄く嫌な顔をしながらノロノロとラリサ達が手を振っている方向に向かうフォルカ…ドナドナとだけ言っておこう


『ほれ、主。お主も耳と尻尾を付けぬか』


(本当に付けるのか…あれ)


『うむ!妾が見たいのじゃ!』


(はぁ…ルイン達にも言われていたな…仕方ない)


『うむ、うむ!似合っておるぞ!』


(かぼちゃのお化けの方が好きだ…)


心の中で嘆きながらルイン達が先に言っているであろうメイン会場へと足を向ける


なんでも、とっておきのイベントがあるらしい。

キ「ゴールドメイル!かぼちゃ柄!そして!頭にはかぼちゃヘッド!」

ニ「うるさいですね、かぼちゃスープに浸しますよ」

キ「かぼちゃ臭くなるからやめて!?」

?「今年もやってきた我らの時期!見せてくれようぞ!」

シ「…変なの混じってるぞ。ん、気にするなと?…はぁ…」

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