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Paradox-魔王姫を守護するは召喚されし剣士-  作者: 雪月花
エルフの隠れ里 フォルン
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城に戻ればまた一難

おはようございます!こんにちは!こんばんは!

雪月花でございます!

次回から新章に入ります!今回はつなぎでございます…

里を襲ったステルベルを撃退した日から二日、エルフ側の協力を得て帝国の情報が集められた。その中に創造魔法に関する情報やセレナが自分の身の説明をしたりと戦いが終わった後も忙しかった


「と、言う訳だ。何か聞きたい事はあるか?」


そう問い掛けられ一名を除いて全員が唖然としてしまう、帝国は生命すらも作り出せると…


「難しい事はわからねぇ、けど…機兵(キメラ)や魔物として生まれなくてよかったよ」


包帯で身動きの取れないフォルカはカラカラと笑いながらセレナを見つめて言えば、セレナは驚きながらフォルカを見つめる


「…お前は不気味に思わないのか…?私はステルベルのクローンなんだぞ…?」


「セレナさんを避ける理由にはならいだろ?命を懸けてステルベルと戦ってくれたんだ、そんな事できるはずがない」


フォルカの言葉に吹き出すセレナ、周りも釣られて笑い出せばフォルカがあたふたと騒ぎ始める


「な、なんだよ!?」


「いや!少年は青いねぇ…ほんっとに!」


バシバシとフォルカの背中を叩きながらキラーメイルが叩きながら大声で叫ぶ、当のフォルカは非常に迷惑そうに顔を顰めながら痛みに耐えている様子


「ふふ、そうか…前たちは魔王軍だったな」


「ああ、どんな過去を持っていても戦友を貶したりしないさ」


シオンがセレナの言葉に頷く様に返せば、嬉しそうに頷くセレナ。すると、ルインがセレナ前に来ては耳元で何かを話している


「っと、思ってね…どう?」


「そうだな…協定は結んでいる、なら…私も魔王軍とやらに行こう」


「囁きで言わなくてもよかったんじゃないか?」


何となくよ、てへ☆っと言いながら舌を出すルインを真顔で見つめながら溜め息を吐くとしょんぼりされた、気にしない。後ろではキラーメイルがニルヴァにやらせたのか、てへ★と言うと同時に空へ打ち上げられていた、成る程、発言に対する対価はキラーメイルか


「キラーメイルが星に…あ、振って来た」


「落下地点に居ると危ないぞ?」


叫び声を上げながら右へ転がるフォルカ、そこにズドンっ!とキラーメイルが落下し、床を貫いたのか煙が派手に上がる


「げほっ!ごほっ!、落ちて来るところを考えろよ!?」


「いやはや、黒か…」


「死ね」


ぎゃぁぎゃぁっと再び騒ぎ始めるニルヴァとキラーメイル+巻き込まれるフォルカ、それを見てお腹を抱えながら吹き出すのを堪えるルインと、頭を抱えるアナン


「止めなくていいのか…?」


「勝手に止まるから問題ない」


引きつった顔で話しかけて来るセレナにそう伝えると、動ける範囲で荷物をまとめる。と言っても、大抵はニルヴァがやってしまったので自分の分をまとめる。そう言えば帰りは転移魔法で帰れるとかなんだとか…神秘の森に妨害されないようなまじないをして貰ったらしい


「…おーい、フォルカが死にそうだから辞めてやれ」


ピクピクと痙攣するフォルカが飛んで来たのを避けながらぼこぼこになったキラーメイルを投げ捨てるニルヴァ、小さく咳払いをした後申し訳なさそうにフォルカを介護していた



「あ、やっほー!お帰りー!」


魔王城の前に転移すれば、一行の前に見知らぬ女性が手を振りながら駆け寄って来る。炎の様に赤い長髪を後ろで縛っており、ルビーの様な瞳の色をしている


「…君は…?」


ルインを後ろに下がらせながら念の為の警戒をしておく、するとその女性は慌てた様子で少し離れては


「っと、あたしはフィル!敵じゃないから落ち着いて!?」


「…冒険者か?」


「! そそ!」


「すまない、俺達がいない間に配属されたのか…?」


「うーん、それは次いでかな…目的はルーさんに説明したから…そっちで!」


そう言って、城へと走り出すフィル。皆で顔を合わせた後、後をついて行く事に


「あ、お帰り。って、何であんたは包帯でミイラみたいになってるのよ!」


「うっ、えっと…だな、そのだな…」


「フォルカ少年ったら、自分を弾丸よりも早い速度で加速させて、更に足を地面に突き立ててアンカーみたいにしながら移動したんだよ!んでね、魔力枯渇してるのに無理ばかりしてね!」


嬉々としてフォルカの無茶ぶりを説明するキラーメイルの隣で真っ青になるフォルカ、それと反対に真っ赤になりながらプルプルと震え始めるラリサの隣で聞き耳を立てるベル


「こんのぉ、馬鹿!?死ぬ気!?」


「えっと、いや、死ぬ気はないけど、はい。ごめんなさい」


ラリサのお説教フルコースとハンナの手厚い看護コースが決定した瞬間か…成る程


「フォルカはほっておいて話を聞こうか」


「そ、そうね…あはは…」


フォルカをラリサに押し付け、俺達は奥の会議室へと足を運ぶ、そこではルーとフィルが待っていた


「あ、来た来た!ごめんねぇ…つい焦って置いて来ちゃってさ」


「全くです、ちゃんと連れて来て下さい」


「ご、ごめんなさい…」


「まぁまぁ…ただいま。ルー」


「お帰りなさい、ルイン」


フィルに小言を言うルーを止めるように声を掛けるルイン、するとルーはふわりと安心した笑みを浮かべた。…心配していたんだな


「何処も怪我はしていない様ね…安心したわ。…でも、そっちは随分とぼろぼろね…何をしたの?」


「ああ、ステルベル…帝国軍隊長と戦闘をしたからだ」


「…そう、貴方も生きていてよかったわ」


それを聞くと少し考えた、ルーが真っ直ぐにシオンを見つめながらそう言えば、口だけを動かし「後で、詳しく教えて」と伝えられた、何かしただろうか…そう考えながら顎に手を当てて少し考え込む


「えっと、あたしが此処に来た理由なんだけど…その、ギルドからのお仕事でね…」


そう言えば、一通の手紙を懐から取り出しルインに手渡す。アーロンの名前と冒険者ギルドの封蝋が押されていた…

お読みいただきありがとうございます!

それでは次回お会いしましょう!

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