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Paradox-魔王姫を守護するは召喚されし剣士-  作者: 雪月花
エルフの隠れ里 フォルン
29/48

機兵壊滅戦

おはようございます!こんばんは!こんにちは!

雪月花でございます!

少々読み難いかもしれません!

里の反対側で立ち上る紫電を確認し、半数も減っていない機兵の波を見ては溜め息を吐く

紅い槍が黄金の剣が入り口に近寄る犬型の機兵の群れを薙ぎ払い、銀色に光り輝くダガーが鋼鉄の皮膚を持つ人型を貫く。そして…無数の機兵がひしめく中、蹴散らす様に目にも止まらない速度で駆ける焔の嵐


「ちっ、流石に多過ぎるっ!と言うか半分も減ってないんだけど!?」


「文句を言う前に処理してください、讃美歌が来ますよっ!」


ボヤくキラーメイルに小言を零しながらニルヴァが叫ぶが、讃美歌を歌おうと口を開いた機兵の頭部が高速で駆け回る焔によって消し飛ぶ。しかし、それだけでは止まらず焔を散らしながら次々と機兵を切り裂き叩き潰して行く。無論、やっているのはフォルカである、自身を弾丸のイメージで重力加速させレーヴァテインを振るう瞬間のみ異様なまでの加速が付加されそのレーヴァテインを食らった機兵は跡形も無く消し飛ぶ…しかし、それ程の速度で走れば自身の身体に掛かる負荷は計り知れない。更にその速度を維持したまま足をアンカーの様に地面に突き立て無理やり反転または直角に曲がる力技までしている


「…いい加減止めた方がいいと思うんですが?」


「やめとけ、フォルカ少年のやりたい様にさせてやると良い。それに、あれのお陰で抑えられているのは分かっているだろ?」


「ですが…」


「大丈夫だ、終わったら笑い話で終わる。よっと」


会話をしながらも近寄る機兵を両断する、機兵の勢いが弱まっているように感じる…残りが少ないのか…?

と、考えた瞬間キラーメイル達を巨大な影が覆う

呆れた声を上げながら上を見上げるキラーメイルに釣られ、ニルヴァも見上げれば


「なんです、か…?」


声を上げながら驚くニルヴァ、目の前には少しずつ形を完成させて行く100mを超える巨大な機兵が出現したのだ、周りの機兵は吸い寄せられるように一か所に集まれば、その巨人は口を開き喰らい始める


「下がれ!フォルカ!」


キラーメイルが叫ぶと同時に機兵を捕食していた巨大機兵の両肩に閃光が走り、フォルカ、キラーメイル、ニルヴァに向かって無数の光線が放たれる!ニルヴァの前に出ては放物線を描きながら発射される光線を白銀の盾で防ぐキラーメイル。フォルカに直撃した光線は重力の膜により湾曲し、地面に向かって逸らす。光線が着弾した場所は強烈な爆発が起きる


「おいおい…あんなもん用意して来たのか…!?」


「くっ…!また、新型ですか…!」


「はぁ…はぁ…何なんだ…あいつは…?」


爆風に晒されたフォルカはニルヴァの後ろまで飛ばされて来ては無理やり身体を起こす

血反吐を地面に吐きながら息も絶え絶えに見上げるフォルカの前にキラーメイルが立ち後ろを指を指す


「少年、良くやった。これ以上の無茶はラリサちゃんに殴られてからだ」


「な、なんでそこで…!ぐぁ…」


「痛む身体は後で手当てします。どうやら細かいのは皆あれに取り込まれたみたいですし…あれを破壊したら終わりでしょう」


見上げながらめんどくさそうに首を振るニルヴァ、キラーメイルがフォルカにサムズアップしフォルカはすごすごと足手纏いにならない様に里へと下がる

機兵が反応し更に光線をフォルカに向かって放つがキラーメイルの盾が再び光線を防ぐ


「さてっと、まずは引き剥がします」


「あいよ、気を付けろよ?」


「誰に言っているのですか?」


そう言い残し、機兵の腕に飛び乗り駆け上がる、表面から光線が発射されニルヴァを追うがそれらを全て避けながら顔の横迄たどり着く。光り輝くダガーの刀身を機兵の首に目掛け突き入れる!


貫通(ピアシング)!」


突き出されたダガーの刀身は伸び、容易く首を貫通する

引き抜く事なくそのまま後ろに振り切り、緑色の血液が噴き出すのを確認すると顔を顰めながらニルヴァは高く跳び上がり機兵から離れる


「巨大な上に高速再生…予想以上に厄介かもしれませんね」


「んでもって、目的は里の破壊。俺達に攻撃はして来るが無視されているな!」


黄金の剣を振り抜き、輝く斬撃を飛ばし足止めを行うが少しずつ確実に距離を詰められる。ダメージが通るではなくダメージが通りかつあいつがふら付くほどの威力でなければ足止めにはならない…だが、その傷は簡単に塞がってしまう


「いっそうの事、再生限界まで殴るか?」


「そんなのあるんですか?」


「さぁね。もしくは一瞬であいつを灰にでもできればいいが…な?」


そう言いながらも何発も斬撃を飛ばし足止めを行う、あれに槍を使っても意味がない為既にしまっている


「成る程、貴方の得意分野ですね。時間は稼ぎます、そのうちに準備を」


「ん…?あー、成る程その手があったか」


詠唱を始めるニルヴァを見ればとキラーメイルは小さく笑い、肩の筋肉を解す様な仕草を取りつつ剣を両手でしっかりと握る、筋肉など無いのだが癖みたいなものなのだ。斬撃による足止めを受けていない巨大機兵は地響きと共に里へと一直線に来る…ニルヴァの詠唱を聞きながらタイミングを合わせ、剣に魔力を込める

その濃度は剣やキラーメイルを包むだけで収まらず、周りの空間を歪める程、異変に気が付いた機兵はそのう剛腕を振り上げ恐ろしい速度でキラーメイルとニルヴァに振り下ろされる


「残念ですが、私の方はもう完成してます」


詠唱を終えたニルヴァが持つは小さなナイフ、振り下ろされた剛腕がそのナイフに触れた瞬間…"空間ごと抉り取られたかのように剛腕が消失する"叫び声を上げながら光線を乱射しつつ後ろへと倒れる機兵

追撃が出来ない事に舌打ちをしつつもキラーメイルに向かう光線を消失させて行く


「悪いねぇ!後、2秒待ってくれ!」


「早くしないと貴方も串刺しにしますよ」


後二秒、無防備なキラーメイルの周りを舞う様に光線を弾きつつ時間を稼ぐ

飛んで来る光線を弾き、薙ぎ、逸らす。このナイフだからこそ出来る事


「さぁって!行きますよっと!」


ぐっと、脚に力を込め地面を砕きながら地を蹴る。勢いを殺さず機兵の胴の高さまで跳び上がる!


「せぇぇぇのぉ!ビィィィィィィッム!!!」


上段に構えた剣を魔力開放と共に振り下ろす!金色に輝く奔流は機兵を飲み込む!


「うぉぉぉぉぉぉ!上に行ってくれないと俺が怒られるのっと!」


更に出力を上げては奔流が森に着弾する前に空へと曲げる、光の柱が空へと伸び爆発と共に紫色の光が散る


「あ、待って。これ俺痛い奴じゃん」


そう言いながら情けない叫び声と共に落下して行くキラーメイル、そんな彼を頭を抑えながら眺めるニルヴァ。因みに受け止めてくれたのは重力の膜で地面と熱い抱擁をせずに済んだとの事

如何でしたでしょうか?

キラーメイルはリビングメイルです(真顔

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