プロローグ
このアプリでは初作品です。
不慣れなところや文章がよく分からないところなど、あるかもしれませんが、ノリで作ったものなので、気楽に見てくれると嬉しいです!
「おぎゃーおぎゃー」
赤ちゃんの泣き声を聞いて、ドタドタと大きな足音で勢いよく部屋に入ってきた男性。
男性は、目を見開いたあとホッとした顔になった。
「よく頑張ったな、クレア。」
「えぇ。見てベルナール。小さいわ」
「...あぁ、小さいな」
女性の腕の中にいる赤ちゃんは大きな声で泣いている。こんなにも小さいのに、力強く泣く赤ちゃんを愛おしそうに見つめる。
(ん...ここどこだ。周りで何か言ってんのに全然聞こえない。てか、聞き取れない。
それに視界もなんにも見えない。ぼやぼやってしてる。俺ってこんなに目悪かったっけ?いやいや、そんなはずはない。
特にこれといって特徴のない俺が、両目2.0という普通よりちょっとだけ、ちょこっとだけいいんだから。忘れるはずがない。
ていうか、俺はなんでこんなに泣いてんだ?
泣きたいわけでもないのに無意識に泣いている感じだ。
んーーー...そうだ!
夢だ!夢だからこんなにふわふわってしてんだ。そうか...そうだよ!
だったら寝れば夢から覚めるよな。
良し、眠ろう。
おやすみー)
「あらあら、もう寝ちゃったわ」
「可愛いな」
クレアと呼ばれた女性とベルナールと呼ばれた男性の夫婦は、これからこの子を絶対に守っていこうと自分たちの愛の結晶を見て決意を固め、赤ちゃんをのぞき込んだ。
幸せそうに眠る自分の子供に、笑みがこぼれた。
これから、前世の名を水無瀬鏡、
今世の名をアベル・オルコットの
人生が再スタートする。