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リンちゃん先輩、危ないです?!  作者: 珊瑚
プロローグ リンちゃん先輩って誰ですか
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序 先輩はどうやら一級品。

 おおよそ世の中で失敗をおかす人間は、「天然」と呼ばれる人と「ドジ」と貶される人の二手に分けられる。

 前者は、ちょっとした空気の流れが読めなかったり、何もないところで転けたりしても「可愛い!!」とほめそやされるが、後者の場合はそれがどんなに天然な子と同じシチュエーションで同じことをやらかしても、「ウケるww」か「馬鹿じゃんww」で片付けられてしまうのである。



 生まれて20年。私はつぶさな人間観察からそのような結論をはじき出していた。



 残念ながらもちろん私は後者の部類である。


 探し物をしながら歩いていたら電柱に正面衝突したり、自動ドアでもない扉の前で延々立ち尽くしていたり。大抵は通行人に二度見され、冷笑される。知人に話せば「なにしてんの」と爆笑される。まあ、大して気にはしないし、むしろ話のネタとして笑いを取っているので好都合なくらいだが。




 ところが。



 そんなドジ子の私を上回る強力な先輩が近頃登場した。


 まるでマンガから飛び出してきたような。

 という表現がピッタリな先輩なのである。



 人間だれしも昔やらかした笑える失敗談というのは一つや二つ持っているものだが、一般人のそれとは全く別次元であると言い切れるほどに、彼女の持つ武勇伝は輝かしいのだった。


 箸と間違えて学校にしゃもじを持って行ったとかエレベーターの開閉ボタンと間違えて非常ボタンを押したとか、豆腐をきる時のように手の上でバターを切ったとか……


 ほんとにそんなことあるの?! と疑いたくなる話を、素でやってのけてしまう人なのである。


 彼女の名は、「リンちゃん先輩」。




 鈴、とかいてリンと読む名前から私がつけた愛称である。



 私が彼女から教えてもらった話を、ここで少しづつ紹介してみたい。


 腹を抱えて笑ってしまうこと、間違いなしである。


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