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『不義の盾』

作者:ゆう
最新エピソード掲載日:2026/02/08
「英雄」か、「ゴミ」か。最後に火を灯すのは、正義か、それとも復讐か。
令和の新宿。降り続く雨は、歌舞伎町の極彩色をアスファルトの泥水に溶かし込み、極道たちの居場所を奪い去っていた。
若きヤクザ・秋山誠司は、銀行口座すら作れない「社会の不具合(バグ)」として、出口のない閉塞感の中にいた。手に残されたのは、二十年前に不審な死を遂げた父の形見——火のつかない銀のライターだけ。
そんな彼らに、国家が差し出したのは「まっとうな人間」に戻るための、地獄への片道切符だった。
『特務義勇兵計画』。
隣国との紛争地帯へ、ヤクザを「使い捨ての盾」として送り出す非道なプロジェクト。その指揮を執るのは、冷徹なエリート官僚・新海恭平。彼は、かつて誠司の父を「処分」した男の息子だった。
戦場という名のゴミ捨て場で、誠司たちは野良犬の流儀で生き抜いていく。
しかし、兄貴分・松田が遺した「般若のお守り」には、国家を揺るがす戦慄の真実が隠されていた。自分たちが「英雄」として祭り上げられているのは、戦後、一括して「処分」されるための残酷な前振りに過ぎないことを。
「俺たちは、ただのバグじゃねえ。……意志を持った、弾丸だ」
凱旋した東京で、手のひらを返した国民の罵声を受けながら、誠司は父の代から続く因縁の決算(ケジメ)をつけるべく、新海の待つガラスの城へと潜入する。
父を殺し、友を使い捨てたこの国に、誠司が突きつける「落とし前」とは。
そして、決して灯ることのなかったあの銀のライターに、一筋の火が灯る時——。
これは、社会から消された男たちが、己の魂の誇りを賭けて国家を撃ち抜く、慟哭のノワール・エンターテインメント。
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