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黒翼の夜間特訓&笑顔の帰還



夜。

学園の屋上は静かだが、月明かりが雪に反射して銀世界のように光っている。


リナ、レオン、アリシアが並び、ジークが中央に立つ。


「……さあ、夜間特訓だ。」

ジークの声はいつも通り無気力だが、目は真剣そのもの。


「え、夜間特訓って聞いてない!!」

リナが叫ぶ。

「先生、やっぱりサボりじゃなくて、本気じゃないですか!」


「……まあ、半分はな。」

ジークは肩をすくめる。

「半分サボリ、半分本気。それが教師の正しいバランスだ。」


レオンが思わず突っ込む。

「そのバランス、意味わかんない!」


---


トレーニング開始。


ジークは一撃で攻撃をかわし、

生徒たちは追いつこうと必死に魔法や剣を使う。


「先生、速すぎる!」「ぐわー!」

「おい、もっと手加減しろ!」


ジークは笑いながら答える。

「手加減しても意味ねぇ。生き残れ!」


アリシアも冷静に指示を出す。

「リナ、左側! レオン、後方支援!」


月明かりの下、黒翼が風に揺れ、

生徒たちは少しずつ成長していく。


---


訓練が終わった後。


ジークが屋上の手すりに腰を下ろす。

リナが息を切らせながら隣に座る。


「……先生、今日の夜間特訓、めっちゃ楽しかったです。」

「……え?楽しかった?」

ジークは首をかしげる。


「うん! 怖いけど、楽しい! 先生と一緒だと、全力でやれるっていうか!」


ジークは少し照れくさそうに笑った。

「……たまには悪くねぇな。」


---


その瞬間、レオンが後ろで倒れたフリをして、

「ふぅ……先生、僕はもう満点です……!」

リナが突っ込む。

「手抜きすんな、レオン!」


アリシアも笑いながら手を叩いた。

「二人とも、まだまだ甘いですね。」


ジークは黒翼を広げ、夜風に揺れる。

「……でも、お前ら、今日で少しは強くなったな。」


生徒たちは空を見上げ、月光に照らされた黒翼を見つめる。


「先生……!」

「はい、先生!」

「ありがとーございます!!」


ジークは小さく笑い、目を細めた。

「……俺の仕事は終わったな。」


その瞬間、風が舞い、黒い羽が一枚ふわりと降りてきた。


「……でも、授業はまだ続くけどな。」

「きゃー、やっぱり先生サボれないじゃん!」

「もう、先生ってば~!」


生徒たちは笑いながら叫び、

ジークはその姿を見て、心の底から安堵した。


戦場を越えて、北方での戦いを乗り越えても、

教室での“日常”が、何よりも尊いことを――


ジークは、再び実感していた。



> ――完結:笑顔と黒翼が繋ぐ物語。


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