ジーク VS 新任教師(自称・最強)& 夜の屋上、心の授業
「……先生、まだ授業中ですよね?」
教室の扉が大きく開き、
新任教師・カイランが颯爽と現れた。
「ふん、これが伝説の黒翼教師か。
噂には聞いていたが、随分と……だらしない格好をしているな。」
ジークは淡々と、でも不敵に答える。
「自称・最強、の自信満々な顔してんな。」
「おお、反応するじゃないか。
では、試してみるか――どちらがこの学園の真の守護者か!」
瞬間、教室の空気が凍る。
カイランの魔力が爆発的に膨れ上がり、
窓のガラスが震えた。
ジークはゆっくりと右手を掲げる。
「……容赦はしねぇぞ。」
机や椅子が飛び交い、二人の魔力がぶつかり合う。
生徒たちは恐る恐る後ろに下がり、
アリシアは静かに剣を握った。
「……やっぱり先生、普通じゃない。」
リナの小声が響く。
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数分後、ジークが軽くあくびをしながら言った。
「……疲れたか? もう終わりにしよう。」
カイランは息を切らしながら立ち上がる。
「……認める。確かにお前は、俺より強い。」
ジークはにやりと笑う。
「これが教師の力だ。サボっても、守るときは全力。」
教室に静かな笑いとため息が戻った。
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夜。
ジークは屋上で星空を見上げていた。
リナがそっと隣に座る。
「先生、今日の戦い……すごかったですね。」
「……ま、授業の一環だ。」
ジークは肩をすくめ、あくびをする。
「でも、先生って……本当は強すぎて、怖い時もあります。」
ジークは少し目を細め、リナを見る。
「怖いのは、守れない自分だ。
戦場では、迷いが命取りになるからな。」
リナが小さく息を吸い込む。
「でも、先生は迷わないんですね。」
「……迷う。でも、俺はやる。」
「守るって決めたら、後は全力だ。」
沈黙の後、ジークが微笑む。
「お前も、そうなる日が来る。
守るために戦う強さ――それを学べ。」
リナは星空を見上げ、力強く頷く。
「はい、先生……!」
風が吹き抜け、二人の間に静かな時間が流れる。
戦場を知る教師と、未来を学ぶ生徒。
それだけで、世界は少し穏やかに見えた。




