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プロローグ
光の先にあるもの。
それは何だと思う?
暗の先にあるもの。
それは何だと思う?
菫が隣に居てくれたから私は今生きているんだよ。
ねぇ、この先なにがあってもずっと一緒にいようね。
光も暗も君が居たら突っ走れるはずだから。
この人生がどん底にあったって、天に昇ってしまうくらいにあったって。
私たちの人生は誰かに評価されるわけじゃないでしょ。
まず評価なんてできないでしょ。
だから二人で生き抜くんだよ。
いくら辛くて死にたくて苦しくてもね、私と君が居ればなんとでもなる。
置いていったり離れたりしないでね、
約束だよ?
「私」、雲崎結羽と「君」、篠河菫が生きた軌跡。