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サイキョウシャ  作者: 若山薫
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1.異世界転生で最強者に!?

10月9日 15:00


俺は、優志(ゆうし) 河陰(かいん)ある日トラックに轢かれて死んだ。


ああ、転生したかったそれなら俺はリュウっていう名前で世界救ってたんだけどな。しょうが無いな。ああ、やだやだ。


「あの、大丈夫ですか?」


そんな声が聞こえた。ここは天国か? でも、俺はニートだったしロクに勉強してねえからそんなとこ行けるわけねえしなあ~、地獄かやだな~~。


「あの、聞こえていますか。大丈夫ですか?」


あ? うるせえな声が、こっちは考え事してんだよちょっとぐらい


「黙れや!!」


俺が目を開けた時そこにはまるでゲームの世界の様な服装をした女子が二人俺の前にいた。青い髪に青い目、黒い髪に青い目。これは、まさかそういう事なのか? 黒髪が話してくる。


「大丈夫ですか? モンスターに襲われたのですか?」


「大丈夫ですよ、ハハハハハハ。」


やった異世界転生だ。夢叶う!! でも、待て待て俺のステータスの確認を…………。全部上限に達している。あと何だこの剣!! 金色に光り輝いてとてつもなく強そうだ。


「もしかしたら貴方様は、世界に一人だけといわれている最強の戦士でおられましか?」


と黒髪が俺のステータスをのぞき見しながら話してきた。やった!!これは、絶対に最高のパターンだ。死に戻りなんてない恐怖すらしない。俺は最強だ!!!!


後は、これで女子たちを助けて集めるだけだ。


「あー、そうだ。俺は世界に一人だけの最強の戦士リュウだ。どうだ。俺についてくるか。」


俺がそういうとその女子二人は、一瞬目を合わせて少し戸惑った後二人で声を合わせて言った。


「はい、もちろんです。」



「早速で悪いのですが、私たちは貴方様にお願いしたいことがあるのです。」


と黒髪で鎧の格好をして黒い剣を持っている一人の女は言った。俺は


「まあ、やってやるよ。」


と渋々言ってやった。


「本当ですか、ありがとうございます。」


その女はそう言ってお辞儀をしたときに黒い剣を落とした。その時、黒髪の女の谷間が見えて俺は少し上がった。うわ、天然だ可愛い。黒い剣にシールをつけてるのかハートのマークみたいだったな、俺に気があるのかい?


「あ、ごめんなさい。」


そう言って彼女は剣を拾おうとする。俺は、その時に自身の魔法パピピピピによってそれを浮かせて俺の手へと動かした。この剣のステータスは弱っちい10しかないのか。もっとステータスを上げてやろう。魔法のカンノイキジュフを使い、剣のステータスを上げてやった。


「ほらよ。」


そう言って俺は剣を黒い髪の子に投げた。


「え、ステータスが上ってる!! やっぱり、すごすぎる。いや、すごすぎます。」


「どうも、で頼み事は??」


「あ、はい。私たちがお願いしたいのは。キシュウツルーの町に侵入してきたモンスターの討伐です。私たちはその任務を受けてここに来ました。他のメンバーもたくさんいて仲間もたくさんいたんですけど……。た、た、戦いがは、は、は、始まったらすぐにみんなモ、モ、モ、モンスターに、モ、モンスターに、……、」


言いながら黒い髪の子は泣き出してしまった。俺は黒い髪の子に近づいて俺の両手を彼女の肩においた。彼女は、涙をボロボロとこぼした青い目で俺を見てくる。可愛すぎるだろと思いながら俺は言った。


「大丈夫だ、俺が救ってやる。」


彼女は俺がそういうと最初戸惑ったあと理解が追いつき


「ありがとうございます」


と言い満弁の笑顔を俺にさしだしてくれた。それはまるでまるでまるでまるでまるで可愛かった。これで彼女は俺のものだな!!負ける事なんてねえしな。


「それでは行きましょう」


と黒い髪の子が言う。


「おうよ。」


俺は歩き出した。それがこの異世界冒険の第一歩目だ。そう言えば、青髪の女の子全然喋ってなくない。無口キャラか、これはあとあと可愛くなるぞ。っていうか、歩くよりも俺の魔法使った方が早くね。俺は、ピキピォイツスを使い、自身の近くにいる人と俺を空に浮かした。そしてそのまま空中を浮遊し始めた。チイザズを使い現在の位置とキシュウツルーの町の場所を確認した。


あまりの突然の事に黒髪は驚いていた様だった。俺は前を見ていたから分からなかったが、青髪はスカートをはいていたからもしかしたら早く後ろを向いていたら見えてたかもな。


俺が後ろを向いた時にはもう青髪はスカートを抑えていた。


「この魔法は、何ですか?」


と黒髪は言ってくる。俺は、魔法の名前を忘れたからステータスを確認した。


「ピキピォイツス」


「やっぱり、すごいんですね。」


と返答してくれた。その時も黒髪は笑みをこぼしていた。優しいな、好きだな、こいつ俺のこと好きだな。と思いながらキシュウツル―の町へと飛びながら向かった。


「そういえば、名前は何て言うんだい。」


と俺は黒髪の子に言うと、


「あ、あ、失礼しました。説明するのを忘れてしまいました。本当にすいません。あらためて、ふ~~~~。私の名前は、トービルと言います。」


「へー、じゃあ、トビちゃんでいい?」


「え、え、ビ、トビちゃんですか?」


「え、助けてほしいんじゃなかったっけ?」


「はい、わかりました。恥ずかしいですけど、トビちゃんでいいです。」


可愛すぎるなこの照れてるときのしぐさ。青髪は何て言う名前なんだ??


「青髪の女の子の名前は、なんていうの。」


「ギイです。」


「へー、ギイちゃんね、」



なんか普通の名前だし覚えづらいしめんどくさいな。まあ、いいや、とっとと助けてやらないとな。そうしてキシュウツルーの町に俺達は着いた。っていうか着いてからずっと青髪えーっと、ギイだっけなんかもうどうでもいいが、周囲を見てるな。


自分の出身地が悲惨なことになってて青髪は動揺してんのか?? モンスターが侵入してきたんだから当たり前だろこうなってんのは。到着した地点にモンスターがいなかっただけましに思えよな。


「ギイちゃん?」


「ハセミ!! その声はハセミよね。どこにいるの。」


なんだ急に青髪大きい声出して。大きい声出したらモンスターに気付かれるって意外と戦いたくないんだってめんどくさそうだから。


「後ろの瓦礫の下。」


「そこね。分かったわ。戦士さん。あんたも早く手伝って。」


なんだ青髪上から目線に言いやがってうざい野郎だな。最初の「はい。もちろんです。」はどこへいきやがったんだ。その時にトビちゃんが服を引っ張ってきた。まあ、トビちゃんがやれって合図出すならやってやろうかな。


「ピキピォイツス」


よしこれでいいだろう。これで満足だろう青髪。


「あんた適当に魔法使ったわね。」


うん。こんな反応するなら青髪は用済みだな。あれ、え!!


トビちゃんが刺されて死んでる!!


「トビちゃん!! トビちゃん!! 誰が殺しやがった!!」


俺が目の前を見るとそこには、竜がいやがった。こいつが殺したのかクソ野郎が、ヒロインがいなくなりやがった。あと残った二人は用済みの女達じゃねえか。ほんとに転生したのによ。こんなことになりやがって。


「お前を一瞬でぶっ殺す!!」


おれは最強の剣ガリバストライカーをもってその場で竜めがけて一振りした。光の閃光が

竜めがけて飛んでいき竜の体を貫いた。竜はあっけなく死んだ。


「トビちゃん!! トビちゃん!! なんで死んじまったんだよ、」


なんか、ないのか俺の魔法の中で生き返らせるもの。なんかないか。なんかよ、まじで。用済み二人じゃこれからの異世界生活どうにもならんて何とか生き返ってくれよ。


「あのさ、あんた」


あ?? 青髪が話してきやがった。お前と話してる時間なんてないんだよ。黙れよカス。


「そいつ裏あるから助けない方がいいと思うよ。」


「何言ってんだ黙ってろ。」


「私はそいつに両親を目の前で殺されて私と一緒についてこいって脅迫された。」


「何言ってんだ、だまれよ……、は?」


「だから、そいつが死んでほっとした。たぶんそいつは魔王幹部かそれの側近だってわけ。私はそいつらに脅されて行動してただけ。だから死んで今せいせいしてる。」


「なにいってんだ。お前ならトビちゃんは、敵ってことか。」


「そう。」


「いや、嘘だな。」


「は、何言ってんの?」


「お前みたいな意味わかんない女は多分だが、敵だ。そうやって誘導して俺の事を罠にはめて殺そうとしてるんだ。そうだろトビちゃん。」


「そうです。そこの青髪は嘘をついています。」


「なんで、あんた生きて。」


「私は死んだふりをしてギイさんの本性を暴こうとしたまでです。」


「よかったよ、本当にトビちゃんの元に早く駆けつけて生きてるってことが分かってそうしなかったらカス女に騙されるとこだった。」


「倒しましょう。リュウさん。」


「当たり前だよ。トビちゃん。」


「ばれたらしょうがないわね。すぐさま殺してあげるわ。」


その瞬間青髪はなぜか死んだ。青髪は地面へと倒れた。その後ろにいたのはさっきの赤髪だった。赤髪は話始める。


「そこにいたのですね。最強の戦士リュウ。わたくしはシルスン。貴方をずっと見つけるために旅をしていました。」


なんだ急にこいつも敵か。


「じゃあなんでさっき、青髪と友達みたいに話してたんだ。」


「それは、わたくしの魔法によって彼女がわたくしを旧知の仲だと錯覚するようにしたのですよ。そうして油断させてこのように殺すことがわたくしの作戦でしたわ。」


なるほど敵だったらこんなことをしないはずだな。なら大丈夫だ。こいつは味方だ。よくよくみれば赤髪はエルフみたいだな。顔もきれいだし、でかそうだ。よし、これでハーレム作りできる。最初はどうなる事かと思ったけどな。結果的には、仲間もできたし、クソ女も殺せたし、まずまずじゃないか。もっと女が欲しいってのはあるけどな。


「え、」


なんか痛い、なんだなんで痛いんだ。痛い。痛い。痛い。だれだなんか刺してんのか。え、トビちゃん。


「ねえ、なんでトビちゃんが俺のことを殺してるんだ。なんでかおしえて。おしえてくれ。おしえろ、おしえろよ。なんでなんdね――、なんも言ってくれないの!? ひどくない。お前まさか、敵だったのか!!」


「いいえ、私はリュウさんの味方です。」


「ねえなんで、ならなんで。ねーあー、ライフが減ってく死にそう。ねえ、助けて、助けて、助けて、助けて、助けて、助けて、助けて、助けて、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんでなんでなんだよ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――!!」


「気色悪い野郎だな。」


「なんでだ――――――!! トビちゃんなんでなんだ――――――――――――――――――――――!!」


「うるせえな愚物、廃棄物が。少し黙ってろ。そして早く死ね。」


「あ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――!!」


「本当に気色がわりい。」


そう言って彼女は俺から遠ざかっていく。


なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで、俺がこんな目に合わなければいけないんだ。なんでなんでなんでなんでなんだ――――――――!! 


あれ、視界が暗くなって何も感じなくなって。


そう言って、彼は死んでいった。青い髪の女性が、自身の手に携帯を置く。それを黒髪の女性は取り、ある所へと電話を掛けた。


「あの、死殺醜しさつしゅうです。任務完了しました。あ、はい、遺体のまま本部に送ります。はいはい、転生者の本部とか人に関する情報は一切手に入れることが出来なかったです。でも、ヒレツさん、シユーンの洞窟内に転生者の本部はあるんですよね? それに、転生者の効果だって結構分かるのに、いや、歯向かってるとかそういうわけじゃ、…………。え、ダークネスさんからの命令、そうだったんですね、すいません。他に話すことは特に……、


あ、あ、ちょっと待ってください、分かんないですけど、いいですか、えっと、殺す寸前に勇者側の人たちに見られたかもしれません。え、は、は、はい、す、すいませんでした。」


そう言って黒髪の女性は相手側に電話を切られる。は――、と疲れたため息をする。赤い髪の女性は殺したことを気色悪く思いながら電話をし終えた黒髪の女性に対して言う。


「じゃあ、俺は街全体を壊しとくからお前は、俺が殺し忘れたやつらを殺しとけよ。いいな!! あいつは、多分だがいつも通り俺らが殺し残した奴をやってくれるだろ。じゃあな。」


と言い、走り去った。黒髪の女はその様子を見て、何かの感情を持ちながら走り出した。



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