はないちもんめ
「かーってうれしいはないちもんめ!」
『あぁ、そうだ、』
「まけーってくやしいはないちもんめ!」
『わたしはいつも、』
「あのこがほしい!」
『心のどこかで期待していた、』
「あのこじゃわっからん!」
『そんなことは起こりえないのに、』
「そーだんしましょ!」
『そうならないことは始めから決まりきっていたのに、』
「そーしましょ!」
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私はいつもそうだった、
上辺だけの笑顔で取り繕って、"本当の私"が誰にもバレないように、悟られないように、
私は放課後に外で遊ぶのが嫌いだった。けれど、その頃の私は友達に誘われていつも同じ遊びをしていた。
外で遊ぶのは嫌いだったが、その遊びだけはとても大好きだった。残念ながら理由は忘れてしまったのだけれど、
でも、いつしかそれを嫌うようになった。私はある時気づいてしまった。
『ねぇ、どうして、? 』
『どうして選ばれるのはいつもわたしじゃないの、?』
いつからか、心に居座ったその感情に背を向けて、消して見ないように、他の誰かにも見せないように、無理やり張りつけた満面の笑みで、
「きーまった!」
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