「クソ!この胸め!!」
「えー、じゃあこの問題を……衛藤。答えてみてくれ」
「はい!わかりました先生!えっとこの問題は……」
授業中、先生に当てられて舞花が席を立つ。その立った反動で、彼女の驚異の胸部装甲が大きく動く。
それを見て、クラスの男子共は鼻の下を伸ばしてその動きを頭毎使って追う。
「チッ」
その光景を見て、クラスの女子達の何人かは舌打ちをする。
舞花は生徒や先生に関係無く人気だ。勿論一部の人間からは嫌われているが、それも本当にごく一部だ。
彼女のあの裏表の無い明るい性格は色んな人に好感を持たれやすい。だけど、その中にはインパクトの有るあの胸に人気の一端が有ることも事実だ。その人気というのは、クラスの男共の反応で押して知るべしだ。
「流石衛藤だな。完璧な回答だ。つまりこの問題は──」
それからも授業は続き、そして授業終了を告げるチャイムが鳴る。
「よし、これで授業は終わる。宿題はP20~P35の問題とその問題を基に自分で問題を1つ作ってくることな。
じゃあ日直、号令よろしく」
「はい。起立! 礼!」
「「「「「ありがとうございました」」」」」
「着席!」
「次の授業も頑張れよー」
先生が教室から出て行く。その直後、クラスメイト達は一斉に立ち上がり、各々休み時間を満喫する。
そして私の休み時間はというと、当然のように舞花に取られる。
「ねぇねぇゆうちゃん!なんか授業中、皆から見られてた気がしたんだけど、なんでかな?」
「……さぁね。舞花の可愛さに皆が見蕩れてたんじゃない?」
「えー、そんなことないと思うけどな……」
そう言って舞花は腕を組んで悩み始める。
悩むのは良いんだけど、如何せん腕を組んで悩んでるのだ、その組まれた腕は彼女の豊満な胸の下に収納される。
そうなるとどうなるか、答えはわかりきっている。彼女のその凶悪な胸囲が更に自己主張することとなる。
その結果。
「………………ゴクッ」
何処かからか何かを飲み込む音が聴こえる。そしてクラスの男共の視線が一斉にとある所へ向かい、女子はそんな男共を汚物を見るような目で見たり、絶望したりする人達に分かれる。
こんな状況を作り出した張本人は、「あ!またなんか視線を感じるよ!うーん、なんでかな……」なんて言う始末だ。
そして「ねぇ、なんでだろゆうちゃん?」なんて聞いてくるのだ。
だから私は笑顔でこう言ってやった。
「これか?!この乳か!この乳が悪いのか!!」
「キャーー!ゆうちゃん、おっぱい揉まないでー!というか顔が恐いよゆうちゃん?!」
クソ!この胸め!!