「五月蝿いわねこのおっぱい星人!!」
「ねぇねぇゆうちゃん、なんで女の人っておっぱいの大きさが違うんだろ?」
「なんで朝の教室で堂々とそういうこと言うのよ!」
舞花と合流して一緒に登校。そして学校に着いて教室に着いて鞄を机の上に置いた直後の第一声である。
ホントこの子は朝から何を言ってるのよ!
「えー、だって、考えてもみてよ。人がそれぞれ身長が違うのは栄養の問題とか遺伝とか体質とかって理由はあるけど、おっぱいに関しては栄養や遺伝とか体質とか関係無いでしょ?おっぱい小さいお母さんからおっぱい大きい私が生まれたり、同じ食事同じ食事量で育ったのに私の妹はおっぱい小さいし、体質もある程度は遺伝的な所と食生活でコントロールされる訳だから、やっぱりおっぱいの大きさの違いっていうのは理由がわからないように思うんだ。
だから気になるの!ねぇ~、ゆうちゃんなんでか教えてー」
舞花は何かにつけて胸の事を気にする。勿論それ以外にもこんな質問の仕方をしてくるけど、質問の8割は胸の話題だ。
何故舞花がこれほどまでに胸の事を気にするかと言うと、その理由は彼女の胸に有る。
さっき彼女も言ったけど、彼女の胸は大きいのだ。物凄く大きいのだ。爆乳と呼べるほど大きいのだ。体の大きさと胸の大きさが釣り合ってないのだ。男子共が好んで読んでそうなエロ本に出て来る胸が馬鹿みたいに大きい女性並みに大きいのだ。
対して私を含めた彼女の知る女性というのは大抵日本人の平均的なサイズだ。…………私は平均より少し、いやちょっと、ほんのちょっぴり、いやいやほぼ平均サイズと変わりないくらいだが小さいんだけど。
そんな周りとの違いに彼女は少なからず気にしてるのか、それ故にことある毎に私に胸の話題を振ってくる。私が自分の胸の大きさが小さ……平均より気にならないレベルの誤差の範囲で小さい事を気にしているのを知っていて。
だから私はこう答えるのだ。
「五月蝿いわねこのおっぱい星人!!」
「えぇー!ゆうちゃんひどーい!」