表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
それはボク達のみぞ知る物語  作者: 夢星 柚花
9/11

雨のち曇り編(9)

第9話「熱い男・前編」


 これから部員を集めると無茶苦茶なことを語ってきた、

天王寺アキラと名の男は僕に「野球部に入れ」と言い出し、

気が動転していた。


アキラ:「あ、ちなみに天崎の隣にいる奴・・・佐藤だっけ?

お前も野球に興味あるなら入部な」

建 :「え!!俺もっすか?てか、佐藤じゃなく・・・斎藤っす」

 建は凄く戸惑った顔をして、ツッコミはきちんと忘れずにした。


アキラ:「あと!!そこの木の後ろに隠れてる奴!!」


 先輩が庭にある一番大きな樹木に指を指して、人影が現れ

その正体は、滝川紫稀の姿だった。


紫稀:「ちぇ、バレましたか」

 紫稀は、ある男とすれ違った以来に噂の2年生、天王寺アキラが

校内にある中庭で見かけたと、クラスメイトからの情報を手にして

中庭まで来た、すると僕達が口論していたのでヒッソリ樹木

の後ろに隠れて、会話を聞いていたのだった。


建 :「紫稀じゃねぇか!ずっとそこにいたのか?」

 建は驚いた表情で彼に尋ねた。

紫稀:「悪い悪い、なんか出づらくてな」

 紫稀は苦笑いしながら、僕達の近くに寄って僕は天王寺先輩

に質問した。


悠斗:「天王寺先輩、どうして野球部を立ち上げようと?

それに、部員はいるんですか?」


アキラ:「一応いるが、ちゃんとした人数は揃ってない・・・後1年が3人ぐらいいれば

部活動は出来るんだが、そこで!野球経験のある

天崎悠斗・・・いや、神の眼を持った投手と言われていたからこそ

お前に入部してもらいたいんだ!頼む・・・お前達に賭けるしかないんだ」


 春雨学園は部員人数の揃ってない部活は基本立ち上げる事が

出来ない、野球部は特に11人以上数が揃ってないと部活はおろか大会

にも出られないから余計に厳しい。


 しかしなぜ何年間も春雨学園には野球部が無かったのだろうか?

それに当時僕が注目されていた時の内容をなんで東京都に住んでいる

天王寺先輩が知ってるんだろうか?僕はふと謎に感じた。


悠斗:「天王寺先輩がどんなに頼まれても・・・僕は、野球を

しないって誓ったので、入部出来ません」

 もうあんな思いを二度としたくない、いやなるものか。


アキラ:「わかった、だけど俺は天崎が野球部に絶対入部するって

思ってるからな!だからそれまでは何度でも声を掛けるつもりだ!!」


 天王寺先輩はそう言って、また僕に指をさしてきた。

*大事なことなので二回目、人に指を指してはいけません。


建 :「先輩、すげぇ気迫だな・・・」

コソコソと建が僕に言ってた。

悠斗:「少し・・・面倒くさい人そうだな」


 紫稀だけは、呆れる感じな顔はせず何か考えてるような

難しそうな顔をした。


紫稀:『『天王寺アキラ・・・やっぱどっかで見たことあるんだよな。

それに悠斗の件もあるし、それにこの学園事態がそもそも・・・』』

 彼は心の中でそう考えていた。

 

 僕は彼が何を考えてるのか分からなかったので、少し心配になったが

それよりも天王寺先輩が何かしかけてくるようなオーラを

放つので、そっちの方が不安で不安で仕方がなかった。


 この時は、先輩の言葉をあまり期待していなかったのだが、

この件以来から天王寺先輩はひつこく僕にまとわり付いて

くるのだった______。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ