雨のち曇り編(8)
第8話「突然の告白・後編」
天王寺先輩からの突然の告白で、驚いてるっと
ゆうより・・・引いていた。
辺りにも生徒がちらほらいたので、何事かとどよめき
初めて、側でその光景を見ている建も眉を潜めていた。
悠斗:「ご・・ごめんなさい、そんな趣味は無いです」
どう答えたらいいのか分からなかったが、告白と言う意味
を取り間違えて無かったらこれが正しいのかと
彼の誘いを断った。
建 :「あ、振られた」
死んだ目で建は告げた。
アキラ:「なぬ!って・・・趣味ってどうゆうことだ?」
天王寺先輩は首を傾げて質問をしてきたが
いや、こっちが聞きたい所だ。
悠斗:「あの、付き合ってくれって・・・僕は異性じゃないと
無理って、所でえっと付き合いって・・・なんの付き合いですか?」
思考回路がめちゃくちゃになってるので、自分も
何が言いたいのか分からなくなっていた。
アキラ:「ん?!違う違う!!なぜそうなるんだ(汗)」
天王寺先輩は何を言ってるんだ的な顔をしていた。
アキラ:「俺は、お前を野球に誘う意味で付き合ってくれて事で」
悠斗 :「ほんと・・・急に言うんでビックリしましたよ」
建 :「俺もドン引きしましたよ」
あはははとなる展開だが僕は、あれっとなり野球・・・・野球!?
と改めてまた同様し
悠斗:「えっと・・・、春雨学園は野球部は無いって聞いてたんですが」
僕に転校した理由は、春雨学園には野球部が無いと情報を収集していたから
通ったのだが、まさか野球部があるのか。
アキラ:「無い!!!!」
天王寺先輩は即答だった。
「いや、無いのかよ」と心の内に僕と建は意気投合して
突っ込んでまたシーンとした空気になった。
建 :「無いって、無いならなぜ悠斗を野球に誘ったんですか?」
天王寺先輩はこくこくふむふむ頷いて、僕に指を指してきた。
*人に指を指してはいけません。
アキラ:「それは!これから野球部員を集めて作るからだ!」
悠斗・建「えー!!?」
僕達はまた揃えて今度は声に出てしまった。
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その頃紫稀はクラスメイトの混乱をなんとか抑えて、
教室を出て僕達を探しにウロウロしていた。
紫希:「ったく、彼奴ら何処まで行ったんだー」
ドン!!
突然誰かと衝突して、体がガクッとなりすぐ体制を
戻した。
紫稀:「わ、悪りぃ・・・あ!す、すみません」
よくバッチを見たら三年生のバッチを付けて
さらに先輩の顔を見たら、目つきは鋭く厳つい感じであった。
髪はスポーツ刈りで、身長はかなり高く中学生
っと言うより高校生にも見えた。
先輩:「気をつけろ・・・前を見て歩け」
紫稀:「すみません・・あの先輩どうして、1年の館に?
何かご用で」
紫稀はもしかしたら誰か探してるのかと気を使い先輩に尋ねた。
先輩:「ああ、2年生の天王寺アキラを探しているが、2年の館を
探してもいなくてな、お前、天王寺アキラを見なかったか?」
紫稀は首を傾げて、質問に答えた。
紫稀:「いやぁ、見てないですね・・・あ、でも」
紫稀はクラスメイトからの噂で二年生が来てるっと
聞いたので、それを先輩に告げた。
紫稀:「確か、うちのクラスメイトが二年生を見かけたって
噂してたっす。ってあれ?」
それを答えた瞬間もうその男の姿は見えなかった・・・。
紫稀:「な・・・なんなんだよ・・すげぇー怖かったぁ」
少し緊張が解けて、肩の力が抜けた、先ほどの男も悠斗達と
いずれ関わる人物になるとは、この時まだ思ってもいなかった____。