男子高校生の内容のない日常
今って何時限目だったけ?
授業が終わり力尽きて机に突っ伏していた。
ノートはとっていたはずなのに授業の記憶があいまいだ。
「あー、眠い……」
次の時間になるまでそのまま突っ伏していようかと思っていると、呼んでいる声が聞こえていることに気が付いた。
「おーい。起きろー」
そういいながら友人が机をトントンと叩きながら呼んでいた。
「あー……」
ゆっくりと顔を起こしたら、友人が目の前に立っていた。
「いやーって、目つき怖いわっ」
「失敬な目つきはもとからだ。
あと眠いからそう見えるだけだ」
「さっきの休み時間も寝てなかったっけ?」
「……かもなー」
「よく寝れるなそんなに」
「だって、眠いし」
そんな他愛もない会話をしていると、友人が呼んでいたことに気が付いた。
「で、何の用だった」
「そうだった、忘れてた。弁当食べに行こうぜ」
そうか、今はもう昼か。
すっかり忘れていた。
気づいて周りを見てみると集まって弁当を食べはじめている人や、普段食べている場所に移動しようとしている人がいた。
この学校は購買もあるし食堂もある。
だが人がとにかく多いので普段から弁当をもってくるようにしている。
食堂に行って席に座れるかを気にするのがとにかく疲れる。
なので弁当をもってきているわけだ。
かばんをあさりながら弁当を出して移動することにした。
「んじゃ、行くかー」
「おうっ」
前は教室で食べていたのだが、友人と二人で生徒会に入っているので生徒会室で弁当を食べるようになった。
あるときに生徒会の顧問の先生に生徒会室を使っていいか聞いたら、
「何かあるとき以外は、好きに使っていいよ」
と、言われたので完全にプライベートスペースとなっている。
生徒会に入ることになったきっかけは急に担任に呼び出されたと思ったら、俺が担任と生徒会の顧問の先生に挟まれ逃げ道がなかったために断ることができなかった。
一人でやるのもな~と思ったから、友人を俺と同じように先生から誘われるように誘導し巻き込んだ。
生徒会室は教室のほぼ真横の部屋のためにすぐにつく。
鍵を開け入って荷物をおいたらすぐに、
「じゃあ、俺は購買に行ってくる」
そう言って友人は走り去って行った。
「まぁとりあえず、先に食べてよ」
そんな独り言を言いながら弁当のふたを開けて食べ始めた。
そのすぐ後に、友人がパンとフライドポテトを持ちながら帰ってきた。
「早いな」
「前もって予約してたし」
「なるほど」
そんな会話をしながら友人が買ってきたフライドポテトをつまみながら食べる。
友人はそのこうどうに何も言わない。
「食べてても何も言わねーのな」
「だっていつもじゃね」
「だなー。
そういえば、購買で買ったことないしなー」
そんな何度もやったような会話をしながらポテトをつまみながら食べる。
中身のない話をしながら弁当を食べて、お昼の時間が過ぎていく。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
今回短編として書かせてもらいました。
この話は練習のためにという理由もあるのですけど、何より書いてみたかったから書かせてもらいました。
気が向いたらですが、今後時間があったりこの話の内容が定まればこの話の前後の話を書くかもしれないです。