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少年少女の日常  作者: 村本鹿波
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戦闘まで

はじめての感想いただきました!

個別に返信するのがベストなんですが、勇気がなくてできません!ですのでここで感謝を述べさせていただきます。ありがとうございます!

これからも頑張って行きます!

目の前の映像は凄まじかった。そして大半の生徒が思っただろう。私もああなりたいと。

凍堂先輩は映像を閉じ、マイクに向かって


「今のは生徒会副会長三年の黒木大地くろきだいちくんです。皆さんも黒木くんのようになれるよう努力をしてください。ではこれで入学式を終わります。皆さんが少年少女であることを誇ってください」


こうして入学式は終わった。



現在自教室、4組の教室で担任の説明を受けている。


「えーっと、今お前達に配布した端末は学校からの支給品。つまりタダだ。壊したら弁償だからな。それと、それは市民の血税で支払われた物だからな。本当に気をつけろよ」


市民の血税ということは私も払っていることになるな。よし気をつけよう。


「あー、それと生徒会と風紀の連絡先が入っている。あと入学式で見たように魔物が現れた際の連絡にも使われる。行事予定とかの連絡もあるからしっかり魔力の補充をしとけよ。ま、そういうことだあとは自分で覚えろ、解散」


もう帰っていいということだろうか。誰も動かないんだが。いや、先生が帰って行った。もういいみたいだ。

取り敢えず端末の確認をしてみよう。

うん、ちゃんと生徒会と風紀の連絡先が入っている。なるべくこの二つは使わないようにしよう。


「包月、春人、縁。連絡先交換しよう」


契がそう言ってきたので私達四人はお互いの連絡先を交換した。


「よし!これでいつでも連絡できるね」


契が喜んでいると


「あ、あの包月ちゃん」

「何?」


縁が話しかけてきた。なんだろうか。


「不躾で悪いのですが」

「どうしたの?」

「包月さんの魔法はもしかして『ヒー

「縁」


春人が縁の言葉を遮った。なんとも言えない空気が四人の間に流れた。


「まーまー、魔法のことは帰りどこかに寄って話さない?皆の魔法気になるし」


契の提案は有難いものだった。


「いいよ」

「二人は?」

「大丈夫だ」

「だ、大丈夫です」


二人共大丈夫なようだ。だが、私は一つ忘れていた。


「ごめん、私連絡しないといけない人がいるから先に行っててくれる?」

「オッケーわかったよ」


そうして私は一旦三人と別れた。そして一組の教室に向かう。

一組の教室では海破が人に囲まれていた。男女問わずだ。

話しかけるのは無理みたいだから明日にでも連絡先を交換すればいいかと思い、ここを去ろうとしたが


「細原」


海破に呼び止められた。それにより一組の人全員の瞳がこちらを向いた。いたたまれない。

海破がこちらにやって来た。


「帰るのか?それだったら俺も一緒に」

「いや違う。連絡先を交換しに来ただけ」

「帰りがけでもいいんじゃないのか?」

「いやこのあと約束があるから」

「じゃあ今交換しとかないとな」


海破と連絡先を交換している間様々な視線を向けられた。好奇、羨望、嫉妬といったものだ。

早くここから去りたい、切実にそう思った。

交換し終えると


「ねえねえ四組の子だよね」


その声を聞いた瞬間人々の視線は一気に私を見下すものになった。

まあ、そうなるか。

一組と四組でははっきりと差があるからね。今は。

取り敢えず早くここから退散しようと思った。だがその望みは叶わなかった。


「少しお話ししませんか?」


灰色のツインテールの少女によって。



どうしてこうなったのだろか。

今現在私はグラウンドで赤髪の少年と灰色の少女と対峙している。

先ほどの


「少しお話ししませんか?」


と問われ素直に応じた私が馬鹿だった。何故この時断わらなかったのだろうか。だが後悔しても遅い。話はその場で行われた。


「私の名前は絵本月紗よ。そしてこっちが双子の弟の絵本月冴よ。私のことは絵本、弟のことは月冴と呼んでちょうだい。で、あなたの名前は?」


名乗られ、問われたら答えないわけにいかない。


「細原包月です」

「細原さんね。咬とは一体どういう関係?」

「あーそれ俺も気になった」


咬とは海破のことか。ずっと海破と呼んでいたので一瞬気が付かなかった。


「ただの幼馴染み」


それ以外の何者でもない。


「そう。なら、これから彼に関わらないで。一組と四組には差がありすぎる。あなたに感化されて彼が弱くなってしまう可能性があるの」


なんだそれは。

何故私はよく知りもしない人からこのような烙印を押されているのだろうか。そして一組の者は全員この意見を当然のように受け入れている。

さすがにこれは


「何故あなたにそれを決められなければいけないの。よく知りもしないのに」

「あなたのことを知らなくても一組と四組これだけで十分よ。それとも実際に実力を思い知らせたほうがいいかしら」


気付くと私は絵本さんを睨みつけていた。

それを見て絵本さんをは


「わかったわ。では実際に戦いましょう。私は月冴と二人一組でやってるからそちらも誰か一人連れて来てちょうだい」


私の答えは


「一人でいい」




そして今グラウンドだ。


「ねえねえ、えーと細原さんだっけ本当に一人でいいの?僕達結構強いよ」

「大丈夫です」


大丈夫だ。多対一なんて魔物相手だったらよくあることだ。


「細原本当に大丈夫か?」

「大丈夫。海破は開始の合図と審判しっかりね」

「わかっている」


あの話のあと誰が審判をするかという話になったが海破が申し出てくれた。


「じゃあ確認するぞ。相手がうごけなくなったり、気絶したり、まいったまたは降参の意を表す言葉を発した場合。それと杖を落とした場合そいつが負けだ。それと過剰な攻撃は禁止。じゃ、両者構えて」


私は鞘に入ったままの刀―杖をだした。

赤髪の少年月冴は巨大な絵筆、灰色の少女絵本はパレットをだした。

杖から二人の能力を予想する。

弟の方は絵筆で描いたものが具現化する『創作クリエイト』。姉の方は色によって効果が変わる類というのはわかるがそれ以上はわからない。

だが、二人一組でわかることがある。たぶん姉の出したパレットの色を使うことで具現化した物に能力を付加することが出来るのだろう。

取り敢えずどちらかを倒せば向こうは半分以上の戦力を削がれることになる。

ではまず姉を倒そう。

そう決め私は低く構えた。

さて高校初めての戦闘だ。そんでもって人とやるのは本当に久し振りだ。

あなた達の実力しっかりと見極める!


「はじめ!」





次回戦闘シーン

うまくかけなかったらごめんなさい

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