1ー4での出会い
海破と別れ4組の教室に入ると生徒が三人いた。
女子が二人の男子が一人だ。
知っているわけでもないので自分の席に着いた、途端一人の女子がこちらにやって来た。
「はじめまして。あたしは仙道契よろしく!」
そういったのは明るい茶髪のショートヘアーの見た目と今の言動から明るい子だと判断できる、笑顔の似合う子だった。
「はじめまして、私は細原包月。えっと契さん?」
「契でいいよ。それと……春人、縁もこっち来て!」
契の他にいた二人の生徒がこちらに向かって来た。
「こっちの男が金剛春人」
「よろしくお願いします」
表情からは感情が読み取れない、こげ茶の短髪が金剛春人。
悪い人ではなさそう。
「で、こっちが紫木縁」
「よ、よろしくお願いします!」
緑色の髪を三つ編みおさげにし、眼鏡をかけた女の子、紫木縁。
私もおさげだが、三つ編みが似合わないので三つ編みが似合う縁さんは少し憧れる。
取り敢えず私も挨拶しないと
「よろしく。私は細原包月、包月でいいよ」
「え、えっと包月…ちゃん?」
「包月でいいよ。もちろん春人も契も」
「よっしゃ!」
「わかった。包月」
「私は包月ちゃんのままで……いいかな?」
「うん、いいよ」
とりあえず私達は一通りの挨拶を終えた。
「少し気になっていたんだけど、三人は元から知り合いなの?」
今日会ったにしては仲が良いと感じたので思い切って聞いてみた。
「ううん、違うよ。今日初めて会った」
契がそう言うので、他のふたりを見やるとそれぞれ頷き返してくれた。
「凄いね。この短時間で仲良くなるなんて」
素直に感心した。
実際凄いことだ。
「まーね。最初に教室に来たのがあたしで、春人、縁、包月の順で来たところを話しかけたわけよ。ふふん」
「いきなり話しかけられ驚いた」
「私も凄い勢いで話しかけられ正直怖かったですけど……今となっては有難いです。だってすでに三人も友達が出来たんですから!」
春人もその言葉に首肯した。
「あたしに感謝しなさいよ。これからこの四人でやってくんだから」
私は
「はいはい」
縁は
「よろしくお願いします!」
春人は黙って頷いた。