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少年少女の日常  作者: 村本鹿波
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暗轟学園とは

私がなんか勢いで書いてしまったところなので意味がある分からない部分が多々あります。

読みにくくて申し訳ありません。

ここで少し解説を入れましょうか。

ここまで語り手として細原ちゃん、海破くん、黒木くんに活躍してもらったから少し休ませてあげましょう。

というのは建前で、このままだと私の出番が来ないかもしれないという不安にかられたからよ。


そんなこんなで語り手として登場した私が語るのは、聡明な、いえいえ聡明でなくとも、博識でなくとも、利口でなくても、利発で、怜悧で、狡猾で、そこまで頭が切れてなくても。

考えることが出来るあなた達、それともあなた?

まあ、どうでもいいわ。

前置きが長くなってしまったけど、私が語るのは細原ちゃんと海破くんの出身中学、暗轟中学についてよ。

二人の過去編にでも入るかと思った人には凶報だけど、私が語るのは暗轟中学についてだけよ。

そう、それだけ。英語ではオンリーかしら。


それでは暗轟学園について。

え、中学ではないのかって?

あらごめんなさい。暗轟は中高、大学まで一緒よ。

まあ、中学でも間違いはないわ。

先程から思っていたのだけれど話がこれといって進まないわ。

こんな中みんな語り手をやっていたなんて、驚愕よ。称賛に値するわ。

て、こんな話をしているから進まないのね。

これからは脇見、余所見、寄り道厳禁よ。

…………ちゃんと出来るのかしら?

駄目駄目。

不安になる必要なんてない。十年と少ししか生きてない子達に出来たのよ。なら、私が出来るのも当然なはず。

いつも通り。

他を見下し、力で、恐怖で、畏怖で支配し、傲岸不遜に。

なんて、ほんの冗談よ。

本当だとしたら私はただの悪女じゃない。

何?早く話を?暗轟学園?何のことかしら。

嘘、嘘!ちゃんと説明するから!

では、こほん。

これまで多大な、莫大な、膨大な、甚大な、絶大な……って前置きはいいって?

確かにこんなことをするから話が進まないのよね。

では、暗轟学園についてとくと聞きなさい。


先述通り。暗轟学園は中高、さらに大学まで一緒よ。

そして暗轟学園は都立ではない。(暗轟学園は東京都にある)ましてや市立でも区立でもない。国立でもないわ。

ここまで来たら残るは私立ね。

そう暗轟学園は私立。創始者は暗轟豪気あんごうごうき、その人よ。

暗轟家は政界、財界、裏社会にまで根を張っている。金はたんまりある。

それ故学校一つ建てるなんて朝飯前。

そして暗轟学園は2201年から9年後、2210年に設立された。

ここで1つ特筆すべき点がある。

暗轟学園は設立したその日からある目的を一貫してきた。

魔法戦士育成。

奇しくも、今現在すべての学校は当然魔法少年、少女を育てている。魔物と戦うために。

だが暗轟学園、暗轟豪気はその後起きるであろう魔物との戦いを予見したかのように暗轟学園を設立した。

実際暗轟学園の卒業生、在校生は順応に、戦慄してしまうほど戦闘に長けていた。


百年後にはある程度の体裁はととのっていた。

だが暗轟学園には格が違った。

国の軍も勿論強かったわよ。ちゃんと魔法も使っていたし。

でも暗轟学園の生徒は圧倒的な破壊行為を繰り出した。

そしてその先頭をきって先導していたのは『破壊』名前は…………忘れたわ。

そう海破くんと同じ。

そしてこれが『破壊』が特別なものとなった所以。

誰よりも圧倒的な力をもって魔物を破壊していった。それに人々は魅せられていた。

それに彼以外『破壊』はいなかった。

その後『破壊』を持ったのは海破くんだけ。

こんな輝かしい経歴を持つ学園に人が集まらない訳がなく、それは今も変わることはない。

それに暗轟学園の実力は今も昔も変わっていない。

だから暗轟学園はみんなが憧れる場所。

入学は学力と戦闘を見るが何せ沢山の人が来る、よって水準が高くなる。

倍率は……控えておきましょう。

とりあえず、暗轟学園に入るのは難しいというわけ。

でも特別なのは能力、でもこれは理事長が気に入った人友言い換えられる人は試験なしで入学出来る。

勿論海破くんはあっさり入学。細原ちゃんも。


まあ、そんなこんなで紆余曲折あったけど暗轟学園についてはこんなところかしら。

最期に暗轟学園の授業内容は全くと言っていいほど外部に漏れていないのよ。

暗号みたいに分からないなんてものじゃない。

暗さが轟いてる。

また、暗轟一族も。

だけどその事は今は全くもって関係ないわ。


そろそろ、ね。

ん?何がそろそろだって?

いや、ただ単に私の語り手としての時間がかかる終わりを迎えようとしているだけよ。

ここまで私に付き合ってくれてありがとうね。

次に会えるのは少しばかりさきになりそうね。

でも長く生きすぎた私にとってはこの程度は塵のように儚い長さね。

私の年齢が気になる?

そうねざっと三百歳かしら?

ああ、本当に時間が来たわ。


さあ。ここからはあなたがあなた達が紡ぐの。

あら、大きな欠伸なんかしちゃって。

ゆっくり寝なさい。そう、横になって。瞼を閉じて。

意識を暗い暗い闇に投げてまどろみに包まれていきなさい。

それじゃあ良い夢を。

ああ違ったわ。

それじゃあつらい現実を。

細原ちゃん。

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