仲間との闘い
「どういうことだ?」
テッカが聞いた
「黙って、捕まってくれ」
スタンクが答えた
「向こうはおそらく、抵抗しないで捕まる」
ムーブがそう告げた
「なぜ?」
サーシャが疑問をぶつける
「テッカが相手にしなければならないのは、気の合うスタンク、そして、ウォードだ テッカはやつに借りがある」
「それを見越して2人を当てたの?」
「もちろん、まあ、あの時弾丸をテッカに渡したのは俺なんだがな いい子ぶってるあいつが気に入らなかった なんかのタイミングでやつに使おうと思ったんだが、もっとも効果的な使い方ができて良かったよ」
「最低ね」
サーシャがムーブに告げる
「さて、こっちにはシーフがいる お前たちより強いのは明白だが、どうする?投降したほうが身のためだと思うが」
テルキが前に出て言った
「相手が誰だろうと関係ない」
「・・・」
ムーブが顔をしかめる
すると、シーフが風となって舞い降りてきた
テルキの目の前にシーフが立つ
瞬間、テルキがシーフに殴り掛かった
しかし、かわされ、背後に回られる
そして、シーフの、ための効いたパンチがテルキの後頭部に入る
ゴッという音がした
「ってえ!」
とシーフが叫んだ
テルキは木の体と化していた
そのため、打撃は通用しない
そこにすかさずサーシャのケリがシーフの顔面をかすった
「お前ら」
この二人、ケンカではシーフに次ぐ強さを持っていた
片や、テッカは戦えずにいた
「説明しろ」
だが、2人はそれには答えず、銃を構える
「投降するか、しないかだ」
だが、ライオが黙っていなかった
「勝負だ」
ウォードが水の弾丸を撃ち込み、降りてくる
そしてテッカに襲い掛かる
テッカは動けずにいた
だが、2人の間にライオが割って入り、電撃をウォードに浴びせた
「っぐ・・・」
ウォードはその場に崩れ落ちた
「ウォード!」
テッカが叫ぶ
「テッカ、やらなきゃやられる 俺は敵を殺す覚悟はあるぞ」
水と化していたウォードはそのまま動かなくなり、口からオーブの破片を吐き出した
ウォードは死んだ
「・・・そんな馬鹿な」
テッカがウォードを見ていった
スタンクが銃をライオに向け、弾丸を放った
弾丸はライオに命中し、電気をまとっていたライオもそのまま地にふした
ライオもウォードと同じようにオーブを口から吐き出した
「ライオ! スタンク、お前・・・」
テッカが怒りを込めて言った
「俺も同じだ 敵を殺す覚悟はある あとはお前だけだ」
スタンクが言い、テッカに銃口を向ける
テッカは弾丸を握りしめ、鉄、火、とコールした
テッカは自分の弱さと対面していた
自分には度胸がない
それは戦うものとしては致命的だ
それならここでスタンクに撃たれて死ぬのがいい
だが、もし生き延びたいのなら、克服するしかなかった
スタンクに銃口を向けた
そして、弾丸を放った
スタンクの胸に弾丸が直撃し、スタンクは倒れた
なぜこんなことになったのか
しばらくテッカは3人を見つめていた
そして、
「一体どういうことだ!」
テッカが叫んだ
予想外の強さに、シーフは押されていた
「くっそ、てめえら」
それを見ていたムーブは焦り、ある人物のもとに逃げた
シドニー・レインズがそこにいた
「予定とは違ったが、オーブは手に入りそうだな」
そういってムーブに近づく
そして、サーベルをムーブに突き立てた
ちょい駆け足ぎみですね(-_-;)