市街地での戦い
街の中で悲鳴が起こる
一体なにが起こったのか
市民は一瞬にしてパニックに陥った
「さあ、来るぞ」
テッカが身構える
「どっからでも来やがれ」
ライオが銃を構える
「来い」
テルキは弾丸を握りしめる
「か弱い女子にこんなことさせるなんて」
最後にサーシャが言った
中央から続々と警備部隊が到着した
テッカたちのいる南にも警察がやってきた
電車の中からぞろぞろと出てくるのを確認する
およそ、２０人はいる
「鉄、火」
と２つ弾丸を握り、テッカがコールした
その両方をライオが受け取り、
「電」
とコール
そのうち一つをテッカに渡し、銃を構え、警察に向かって放った
警察２人は電撃を浴びてその場に倒れた
鉄＋火＋電 のスタンガンである
「あいつらだ！」
警察が気づき、こちらに向かってくる
警備部隊は、軽装で、腰にサーベルをさしている
あくまで街の暴動を鎮圧させる程度のため、そこまで重装備ではない
このコンビネーションで警察を引き付け、さらに線路の爆弾を炸裂させ、中央を分断する
走りながら南から西に移動する
警察も追ってきた
「敵さん、フィーバーしてるぜ めちゃくちゃ追ってくる」
ライオが走りながら言う
「・・・電撃はダメだな このままじゃ弾が無くなる 弾が無くなる前にできるだけ引き付けておきたいが、このままだと３０分しか持たない もっと引き付けるには弾丸一発に１人じゃ割に合わない 敵を４００と仮定したら、一発で４人は倒さないとだめだ」
テッカの考えでは、残りの弾丸は１４０発 内４０発を脱出用に使った場合、残り１００発でやり取りしなければならない
２０秒×１００で２０００、それを６０で割ると、およそ３０分である
「それなら、どうする？」
ライオが尋ねた
「爆弾を使うしかないな 設置場所までおびき寄せて、瓦礫で埋める 俺たちは鉄になれば防御できる」
２人は爆弾の設置してある建物内に逃げ込んだ
それを後から警備兵が追ってくる
奥の部屋まで行き、テッカが鉄の弾丸を作り、お互いに撃ち合う
そこから、警備兵が何人か部屋に入ってきたのを見計らい、プラスチック爆弾を起動させた
ドオンという音が響いたと同時に、瓦礫が崩れ落ちた
「うわああああああ」
と、警備兵の声が響き、複数の兵を生き埋めにすることに成功した
瓦礫から２人が出てきて、
「悪いな」
と、テッカはつぶやいた
一方、サーシャ、テルキも雪、光の合成弾「吹雪」を使って警備兵の行く手を阻んでいた
攻撃手段があまりない彼らは、できるだけ逃げの手を打って、敵をおびき出していた
しかし、あまり逃げの手ばかりでは、テッカ、ライオのほうに警備兵が行ってしまう
弾丸の制約もあるため、こちらも攻撃して引き付けなければならなかった
「君は隠れてて 僕が敵に攻撃しておびき出すよ 君は僕が追い詰められたら雪の弾丸で僕を逃がしてほしい」
テルキがいい、サーシャが同意する
「了解 でも銃だけは取られちゃダメよ」
テルキは自分に木の弾丸を撃ち込み、警備兵に向かっていく
自身の運動神経の良さも相まって、敵をなぎ倒していく
そのまま、路地裏に引き込んで、一対一で戦う
サーシャは建物の上に行き、テルキを上からサポートする構えである
警備兵のサーベルをうまく腕に刺し、引き抜けなくしてからたたく、という戦法で、テルキは１発の弾丸で２人から３人の敵を倒すことに成功した
「あいつ、あんなに強かったんだ」
サーシャが言った
すると、サーシャの背後から敵が近づいてきた
サーシャが振り向いた
テルキも気づく
「サーシャ！」
サーシャの胸をサーベルが貫いた
しかし、サーシャの体は雪と化し、隣の建物へと移動した
一瞬早く、自分に氷、砂の「雪」の弾丸を自分に撃っていたのだ
１時間ほど経過した
ほぼすべての兵が地上に出てきた
爆弾を作動させ、中央と完全に分断し、４人はそろそろ脱出の頃合いと思った
「弾丸の数も少なくなってきた そろそろ引こう」
テッカが言った
その時だった
突風が巻き起こり、テッカ、ライオの目の前に思わぬ人物が現れた
ウォード、そしてスタンクである
同じく、サーシャ、テルキの前にも、ムーブ、シーフが現れた
「なんでここにいる？」
テッカは２人を見て、そう答えた
設定上のケンカの強いキャラランキング
１位シーフ
２位テルキ
３位サーシャ
です
