序章
古めかしい図書館
世の中のすべての本が保管されている
その一部に、関係者しか入れないトップシークレットを扱った書庫がある
世界に一冊しかない、ある組織のことが記された本がそこにあった
ここは、8つの元素から成り立つ世界
光、闇、水、氷、火、雷、風、無
人はこれらの元素の本体、オーブを管理し、暴走しないようにしていた
この世界のとある国に、様々なジャンルの著名な学者らが所属する学会がある
その学会のトップに君臨していたある男がいた
名をロバート・エリオット
「世の中のすべての者は、属性と物質からできており、それらを組み合わせ、操るすべが存在すれば、世の中のあらゆるものを生み出せる」
ということを論文で発表した
これを政府は危険思想とみなし、この男を表向き処刑したことにした
しかし、実際は地下に幽閉されており、彼の発明は有益であったため、国の役に立つ研究をすることを条件に、生かされていた
しかし、男は弟子を使い、属性と物質を操るすべを研究し続けた
その弟子の中に、言霊を操る部族の研究をしている者がいた
その部族は、作物や家畜を育てる際に、心の中で「大きく」や「甘く」などと唱え、育てる風習があった
実際そこで育った作物は、特別な肥料を使ったわけでもないのに、通常の作物より、甘かったり、大きかったりしたのである
学者は、彼らの発する言葉には力があると信じた
そしてまた別の弟子は、8つの元素を研究していた
まだロバートが健在だったころに手に入れたオーブのかけら8種をもちいて、人が扱うにはどうしたらいいか、を日々考えていた
そういった弟子たちが、研究に研究を重ね、とうとう属性と物質を組み合わせて使う方法を作り出した
弾丸に「言霊」を宿し、銃で打ち出すことで、それを発現させるという方法である
「属性」の宿った弾丸と、「物質」の宿った弾丸を合成させることで、あらゆる道具や、現象を起こすことが可能となった
実際にこの弾丸と銃を扱うには、生まれ持った属性と物質の才能がなければならない
ここで本は閉じられた
世の中のあらゆるものを生み出す銃、それを扱うために生み出された人間の養成機関からこの物語は始まる
いろいろキャラの性格を設定して書くのは初めてです
書けるかな-