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グッジョブ俺  作者: マサ
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裸になる俺

グッジョブ俺

 俺の毎日はスマホに起こされるところから始まる。起きたら顔を洗って飯食って出勤。まさに単純マジで単純。

 朝のニュースはいつもしたり顔で話すニュースコメンテーターやOOアナだったりOOだったりXXだったり、正直よくわからない、まあ不細工な面を朝から見るよりいいが、決して美人とはいえない、しかし美人を朝から見るのも少々重たすぎるのでこれくらいの普通――ぽい子がちょうどいいのかもしれない。

そして子供番組のようなニュースをただ漫然と見て、あくびをする俺、まだ眠いのだ、仕方ない。

 でも俺はお気楽な人間だと思う。

 だって好き勝手しているのだから。

 でも最近思う(俺ってもしかしてできるんじゃね? (馬鹿なんで許してください))ってじゃないと生きてられないだろう、こんな状態で。そんな勘違いを抱きながら、勘違いな今日一日を俺は過ごそうとしている。

 それにしても着替えるのってなんでこんなにめんどうくさいのだろう。裸で生きられたらどんなに楽か…

 でもそんなことしたら大変なことになるなとふと思った。

 もし若い子、まあ美人かキュートな女のもちろんねに限るがそんな子と朝遭遇したらどうなってしまうだろうか? 

 恋愛漫画であるような、『おはようA子さん…。』『おはようB君』なんていうのはまずなくなってしまうだろう。

 何せ口でおはようという前に下でこんにちはって挨拶してるんだから。

 同じドキドキ脈打ってるでも、違うところが脈打って困っちまうぜベイベーってなっちまうかもしれないしね。

 そう考えたらやっぱ服って大切だと思うよ、やっぱり。

 おれだって朝から自分のきたないナニなんて見たくないもん。もちろん他人のなんて論外。

 まあこの世に男が俺一人であとは俺好みの女しか生息しないっていうのならまた話は違うけどね。

 とそんなくだらないことを考えながら歩いて出勤する俺。だって職場が近いからね。

 朝の出勤コースはまあ歩いて30分くらいかな。田舎道だから猫が結構いる。じっと俺を観察する猫や、あくびをしてまだ目が半開きの猫。朝からケンカしてたりじゃれ合ったりしている猫。子猫5匹を育てている親猫。

 ほんと俺の出勤コースは猫だらけだ。

 お前ら暢気だな。いいな、と思ったがやっぱりいいやとおもった。だってこいつら裸だしね、と。


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