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僕は女に生れて正解ですね。  作者: どんとこい人生
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プロローグ

初めての投稿なので誤字脱字や設定の矛盾などの文章の不手際などおかしな点があるかと思いますが指摘していただけると助かります。

今回は主人公の紹介と説明、導入なので話は動きません。次の1話目からちゃんと動く予定。

 百瀬冬樹という少年は、いろんな人に「生まれた性別を間違えた」と言われていた。

外見は髪型こそショートヘアにしてあったが、それでも制服を着ても男装じゃないの?と言われるくらいには女顔で、町を歩けば誰もが振り返るような美少年だった。

 そんな冬樹は中身も昔の嫁入り前のお嬢さんのようだった。


 そのきっかけとなったのが、両親の離婚である。


 両親は冬樹が6歳との時に離婚をして、母に5歳年下の妹と一緒に育てられた。

 仕事で必死に稼いで疲れる母を心配し、家事は率先して行った。仕事先に持っていく弁当も作り、学校で必要な雑巾や体操着入れなども自分で縫った。家の掃除をし、仕事で疲れた母をアロマやマッサージで癒し、妹が学校でいじめられないようにお洒落にも気を配り髪型を毎日セットして服を作ってあげた。年齢が上がるごとに出来ることも増え、中学3年生になる頃には古き良き女性が持つべき技能をすべてマスターしたと言って問題ない技量を身に着けていた。

 普通ならここまで家事が完璧で、少し影のある儚げな姿、家族に尽くす優しい美形の男の子、ときたなら人気者になっていると思うだろう。


 しかし、彼は学校内では人気者ではなかった。


 正確に言うなら男としての人気がなかった。嫌われてなどはいなかったが、やたらと繊細で泣き虫そして極度の上がり症で赤面症。可愛いものが好きで特技は裁縫と料理。聞き上手ではあるが、家にテレビやパソコン、携帯がないため流行の話題には入れない。見た目からして純真無垢、下ネタを話そうものなら本人は赤面して拒否をして、なぜか周りの女子からのブーイングをもらってしまうのだ。

 そもそも話せる時間が授業中と5分休みくらいで他の時間は家のことや、宿題をやる時間にあてているため会話すること自体が難しい。

 そのため思春期にありがちな下世話でおバカな会話もせず、家族を除いて一番仲が良いのが手芸屋さんで出会ったお上品な上流階級のお婆さんだった。


 そんな彼にも初恋があり、告白もしたのだが「私より可愛い彼氏は嫌だ」と振られてしまった。さらにその現場を見た同学年のお調子者が周りに言いふらしてしまったため、彼はさらにおとなしい性格になってしまったのだ。

 そのため、男友達は二人だけで女友達とキャッキャッと裁縫でもしているほうが盛り上がる男子中学生になった。それもおとなしく、優しい手先の器用な子限定だったのだから彼の筋金入りっぷりが分かる。


 それでも可愛い妹と家族想いの母親との生活は貧しいながらに幸せだったし、数少ない友人との思い出もある。お婆さんとの会話は楽しかったし、顔とおとなしく優しい性格のおかげでいじめもなかった。総合して考えればなかなか良い人生だったのではないだろうか。


 しかし、いくらなんでも15歳で死ぬのはあまりに早かったとしか言えないだろう。

書き溜めて投稿しようかと思いましたが、溜めるとどんどん頭の中で話が修正かかるうえに別の話が膨らんだりして進まないので少しずつ投稿して直して行こうと思います。


週1回くらい更新が目安です。

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