人類史上最短の手紙
掲載日:2026/10/20
真面目を短縮した「まじ」は若者言葉かと思いきや、既に江戸時代中期に使われていた。
はじまりは250年ほど前(江戸時代中期)の文献に登場する歴史ある言葉で1781年(天明元年)に刊行された洒落本『にゃんの事だ』の中に「気の毒そふなかほ付にてまじになり」という記述があり、これが文献上の古い用例として知られている。
若者言葉だと思っていた私にとって驚きを隠せない。実は江戸時代の先人たちからだとは
江戸時代当時は、主に芸人や役者などの「楽屋言葉(業界用語)」として、「真面目」の意味やその略語として使われてた。
1810年頃の歌舞伎のセリフにも「まじな心を知りながら」とこういった表現がいくつもあるからだ。
その「まじ」が、およそ250年を経て「ま」に行き着いたと最近知った。「宝くじに当たったよ」「ま?」「ま」。そんな会話が若者の間で成立するらしい。「食べな」「食べるよ」の対話を「け」「く」と表現する。
人類史上最短の手紙とされるのが、19世紀の詩人ヴィクトル・ユーゴーと出版社の担当との交信だ。代表作「レ・ミゼラブル」の評判を尋ねる「?」に対し、上々だという意味の返信は「!」。気心が知れた関係だったのだろう。




