卵
掲載日:2026/01/06
家にうずらの卵がたくさんある、そういう時期が私にもあった。
机の上には、水切りボウルにこれでもかと山盛りになった湯で卵があって
それを家族でもすもす食べていた。
「これね、買ったら高いんよ」と母は言い
姉は「こっちこんといて」と、私が馬鹿みたいに広げた教科書類を押しやり
私は流水算を解くための妙案を思いつき「そうや、船が引き返す時は水の流れの時速3.4キロ分が加わブフォ」と咳き込んだ。
うずらの卵は、果たして何日で食い切ったか覚えていない
気がつけばなくなっていた、ような感じだ




