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学校給食未来録 ~ちょっとSF/浅倉椎菜の青春日記~  作者: STUDIO TOMO
12章 いただきますと七年目の約束

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ep51 特別あとがき  クライマックスへ

【特別あとがき・最終決定版】


 ここまで読んでくださった皆さん、

 本当にありがとうございます。

 クライマックス直前ということで、

 少しだけ特別なあとがきを

 書かせていただきます。


 ついに、しいなの家の「地下」が開きました。

 ずっと前からプロットには存在していたのに、

 ようやくここで出せたのが、

 この「TAIJYU LAB 2nd」です。

 この回で描きたかったのは 

「すごい研究」と「地道な給食の仕事」が、

 まったく違う世界のように見えて、

 実は同じ願いから

 生まれているという感覚でした。


 しいなの父・大樹の研究は、

 AIやガジェットの可能性と

 危うさが隣り合わせの技術です。

 使い方を誤れば、人を傷つけることすら

 できてしまう。

 それは物語上の話ではなく、

 私自身が日々の仕事の中で

 感じてきた現実の怖さでもあります。


 だからこそ、大樹の手紙のメッセージは

 とてもシンプルにしました。


 「人々の心を、少しでもあたたかくすること」

 「目の前の人を守れる人でいてほしい」


 ここにあるのは、技術でも理屈でもなく

 “人としての願い”です。


 学校給食の仕事は派手ではありません。

 SNS 映えしないし、大げさな物語にもなりにくい。

 でも、「今日もおいしかった」と

 言ってもらえる一食を作ることは、

 その子の一日の気分や授業への集中、

 家に帰ったあとの空気にまで、

 確かに影響していきます。


 私自身が栄養士・給食会社の一員として働く中で、 

何度も感じてきました。

 「世界そのものは変えられなくても、

  目の前の給食を作ることなら確実にできる。」

 その積み重ねが、誰かの毎日をあたためることに

 つながる。


 その実感を、そのまま大樹の遺言と、

 しいなの仕事の線に重ねました。

 ふーぴょんの前で手紙を読むシーンでは、

 「ガジェット」と

 「家族」の境界を少し揺らしています。

 この時点でふーぴょんはまだ何も話さない。

 けれど、ぬいぐるみの中身、

 ラボのコンピュータ、「shina β」――

 読者の中では静かにつながっていくように

 余白を残しました。


 この章は、しいなにとって

 「自分の仕事の意味が家族の物語と

  結び直される日」でした。

 そして読者の皆さんにとっても、

 「給食の現場にはこんなやさしさと

 重さがあるのかもしれない」と

 感じてもらえたら嬉しいです。


 ここから最終話に向けて、

「目の前の人を守る」という言葉が、

 しいなの未来と、ふーぴょんの存在にどう

 結びついていくのか。

 ぜひ、この先も見届けていただければと思います。


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