おかしい”彼”との出会い方
人生何が起こるかは”ダレ”も分からない
素性も分からない「居候」との物語
なぜこうなったのか、なってしまったのかあまりにも不思議なことが起きた。
急に始まった「居候」との同居生活。素性も分からず成り行きでこうなってしまったが、この出会いは無くてはならないものだった。
看護師「そこで、ご相談したいのですが、彼を引き取って頂けないでしょうか?」
私「彼!?引き取るってどうゆう事ですか?話の内容が分から無いんですが。」
と、私が看護師さんに聞き返すと、母親が話しに入ってきた。
私「だから、身寄りが分からないその子をかよに預かってほしいの。」と、母親は答えた。
看護師「本当はこんなお願いをするのは違うとは分かっているのですが、こちら側にもやむを得ない事情がありまして、どうかお願いします。」
と、看護師さんに頭を下げられたが、私は疑問が多すぎてすでに頭が混乱していた。
要約すると、病院に搬送されてきた“彼”が記憶喪失になってしまい、搬送される以前の記憶が無いらしい。病院としては、記憶以外は回復しているので退院してもらいたいのだが、“彼”の担当看護師さんが退院後の心配をしている。との話を、私の母親達の居る病室で話をしたのだそうだ。そこで、私の母親が私のことを紹介してあわよくば世話を見てもらえるか説得してみてはどうか。と、こう言う事らしい。
私は、この話を承諾する前にその“彼”に会わせてほしいとお願いした。看護師さんも納得して会わせてもらえることに、そして看護師さんと一緒に“彼”に挨拶をするためにカーテンを開けたらそこには、窓から外を眺める青年がいた。
看護師「こんにちは、お体の調子はどうですか?」
と看護師さんが聞くと、
青年「調子はいいです!」
と笑顔で答えている。見た目だけでは記憶喪失かどうかなんて分からないぐらいに元気な青年だった。
青年「ところでお隣のお姉さんはどちら様ですか?」
と青年が質問をしてきたので、看護師さんが端的に青年にわかりやすく説明をしてくれた。
青年「そうなんですね!ありがとうございますと言いたい所ですけど、お姉さんは大丈夫ですか?迷惑だと思うんですけど。」
と青年は心配をしてくれた。だが、私も受け入れてしまったので今更やめる訳にもいかず、
私「心配してくれてありがとう。私は全然大丈夫だから心配しなくて大丈夫だよ。」
青年「そうですか、分かりました。宜しくお願いします。お姉さん。」と、彼はまた笑顔でそう言った。
こうして私は、見ず知らずの“彼”との居候生活が始まったのだ。
始めてweb小説を書いてみました。
つたない言葉の表現だと思いますが、読みやすく、わかりやすくを意識しながら書いています。
お気に召しましたら応援のほど宜しくお願い致します。
天野 タツキ