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まるで正義の執行者!? 一種タイプ1について見てみる

 さて、それでは、具体的な性格について考察してみよう。

 今回は一種タイプ1を紹介する。この性格の特徴を一言で表せば「正義の執行者」である。イメージとしては、絶対に悪を許さない正義の味方のような感じだろうか。


 まず、タイプ1に共通する「感情の内容」について考えてみよう。

 

 タイプ1は、自律性>有能感>関係性の順で関心が強い。したがって、あくまで自分のやり方で、自分の価値が得られることへの関心がつよい。この関心のうえで、各感情の内容は次のようになる。


PS 自分の与えたルールに従うべきという処罰心。

PO 自律して有能な正しい存在じゃなくなる恐怖。

GO 自分のルールに従ってくれるという期待。

WO 他者は自分のルールには従わないという諦め。

IS 自分は正しい存在であろうという優越心。

IO 自分を正しい存在にしてくれる他者への甘え。

BS 自分は正しいんだという怒り。

BO 他者がルールを守らないことへの嫌悪感。

WS 自分は正しくないという悲しみ。

GS 自分の正しさを他者に与えようという自主性。

AS 他者と自分どちらが正しいのかの解釈心。

AO 自分が正しいことを他者に解釈してほしい。


 タイプ1の統合先はタイプ7である。ルール守るだけではなく、皆と一緒楽しく協調的な欲求を抱けるようになる。


 タイプ1の正義の内容は、その生得本能の強さやウィングによって決まる部分も多い。


 自己保存の生得本能が強い場合、物質的な資源の使い方への正義が湧きやすい。


 セクシャルの生得本能が強い場合、パートナーや恋人といった身近な人物に関する正義が湧きやすい。


 ソーシャルの生得本能が強い場合、世界平和やジェンダー平等といった社会的な価値に関する正義が湧きやすい。


 1w9は、より自律性のある正義を重視する。(持続可能性の高い自分の考えたルールなど。)


 1w2は、より人の役に立つような正義を重視する。(社会的弱者に寄り添うような正義。)




 ここからは、「感情の振る舞い」について考えていこう。

 

 一種体癖の場合、次のように感情は遷移しやすい。

 WSやWOは発生した後、GOに遷移する。GOは巻き込みをつかってBOを引き起こす。

 BOはPOに防衛され、それに対してPSで同一化する。PSはしばしばISに遷移する。

 

 これを内容を具体的に書けば次のようになる。

 

 他者が自分のルールに従ってくれない。

→他者に自分のルールに従ってほしい。

→自分のルールに従わない人は嫌な奴だ。

→自分はもしかしたら間違ってるのかもしれない。

→いや、そんなことはない。私のルールに従うべきだ。

→私はルールを守っているから素晴らしいんだ。


 自分は正しくないのかもしれない。

→自分はルールを守ってるから素晴らしいんだ。

→他者にも自分のルールを守ってほしい。

→自分のルールに従わない人は嫌な奴だ。

→自分はもしかしたら間違ってるのかもしれない。

→いや、そんなことはない。私のルールに従うべきだ。

→私はルールを守っているから素晴らしいんだ。


 自分のルールに従わない人は嫌な奴だ。

→自分はもしかしたら間違ってるのかもしれない。

→いや、そんなことはない。私のルールに従うべきだ。

→私はルールを守っているから素晴らしいんだ。


 自分は正しいんだという怒り。

→他人は私のルールに従うべきだ。

→私はルールを守っているから素晴らしいんだ。

 

 一種タイプ1の場合、タイプ1の正しさを求める心と一種の処罰感情が混じり合わさって、ルールに基づいた強固な正義を信じることになる。自分のこだわりを他者に押し付けて怒ってしまうことがある。

 これを避けるためには解釈の心を持つ心が大切である。

 相手がルールを破って嫌な気分になった。

→他者と自分どちらが正しいんだろう? どうして、破ってしまったんだろう?

→相手に自分のルールを与えてみよう。

 こういった気持ちを持つことが重要になる。


 

 ここからは一種タイプ1を主人公にした物語を考えていく。

 一種タイプ1は関係性を求める心が阻害されていて、他者との共同活動に価値を見出せないという問題を抱えている。特に一種は、自分の間違いをあまり受け入れるのが得意ではないため、孤独に陥りがちである。

 

 一種タイプ1を導く存在は、十種や十一種やタイプ7である。

 

 タイプ7は身近な中にある楽しいものを見出す力に優れている。

 その力を使って一種タイプ1に正しいさや合理性といった判断力とは別の楽しく皆んなで納得できるようなやり方で物事を進めていけるようになる。


 また、十一種は他者を解釈する力に秀でており、一種タイプ1に許しの心を身につけることに寄与する。十種の自己主体性を身につけることも他者にルールを守ってもらいやすくなるのにゆうようである。




 一種タイプ1を描く上での注意してほしいことがある。


 一種タイプ1は正しさにこだわる性格であるから、ある程度、その正義に魅力がなければならない。

 もし、その正義に魅力がなければ、読者に身勝手なキャラだと思われてしまうだろう。

 しかし、一種タイプ1は決して身勝手な存在ではなく、自分を律し他者に役立とうとする意志がある性格である。


 分からない点や気になる点があれば感想欄で聞かせていただけたら助かります。

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