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心癖論から心癖論miniを見てみる。

 さて、ここで改めて心癖論の全体像を見てみよう。

 心癖論では、「感情の振る舞い」と「感情の内容」という二通りの視点から、多種多様な性格やその成長、相性を取り扱う。

 とはいえ、108という性格の数は扱うのが難しいのではないかということを最近は思い始めた。


 そこで、心癖論のエッセンスをより凝縮してシンプルにした心癖論miniを今回は説明していこうと思う。


 心癖論miniでは、3種類の感情の振る舞いと3種類の感情の内容を組み合わせた9種類の性格を取り扱う。


 まず、感情の振る舞いについて。感情の振る舞いには、解離型・防衛型・昇華型の3種類がある。

 解離型は感情に深く染み込みやすい性格である。悲しみや怒りといった他者や自らの感情を直接感じ取り、そのために行動をする。

 防衛型は感情を抑圧しやすい性格である。みずからのなかに悲しみや怒りといった感情があるのだが、それらは思考や正義、流行といった客観的な世界に埋もれて気がつかかなくなってしまう。

 昇華型は自己と世界が1つになりやすい性格である。自分の理想が社会の理想だとしたり、他人を助けることが自分の幸せだと思ったりする。


 つぎに、感情の内容について。感情の内容には、自律型、有能型、関係型の3種類がある。

 自律型は、自分を律しようとする性格であり、自分が何かに影響されることをひどく拒む。

 有能型は、自分が有能であろうとする性格であり、自分が無能であると思われることを拒む。

 関係型は、他者との交流をしようとする性格であり、自分が裏切られることを拒む。


 以上の要素を組み合わせると、自律解離型、自律防衛型、自律昇華型、有能解離型、有能防衛型、有能昇華型、関係解離型、関係防衛型、関係昇華型の9種類の性格があるということになる。


 自律解離型は、自分のやり方で行動できないことに、怒りや悲しみを抱きやすく、その感情に振り回されて孤独になりやすい。

 自律防衛型は、自分のやり方で行うことを求めすぎて、正義や期待を抱きやすく、その気持ちが他者を傷つけてしまいやすい。

 自律昇華型は、自律できることが皆の幸せであると思いすぎて、放置や放任をしてしまう。


 有能解離型は、自分の無力さに、怒りや悲しみを抱きやすく、その感情に振り回されて無理をしやすい。

 有能防衛型は、自分が有能であることを求めすぎて、自信や期待を抱きやすく、そのストイックさが他者を傷つけてしまいやすい。

 有能昇華型は、有能であろうとすることが皆の幸せだと思いすぎて、スパルタ教育や強化合宿を行ってしまう。


 関係解離型は、自分の孤独に、怒りや悲しみを抱きやすく、その感情に振り回されて他人に依存をしやすい。

 関係防衛型は、他者の側にいられることを求めすぎて、自信や期待を抱きやすく、関係が他者を傷つけてしまいやすい。

 関係昇華型は、仲の良いことが皆の幸せだと思いすぎて、宴会や飲み会を強制的に行ってしまう。


 これらの性格はそのままじゃ、うまく社会に適応できない。自分の性格の良いところと他人の性格の良いところを取りれて、組み合わせて行く必要がある。


 ちなみにもともとの心癖論との対応を考えると、解離型は三種や七種、八種、九種である。防衛型は一種、二種、三種、五種である。昇華型は、六種、十種、十一種、十二種である。自律型は、タイプ8やタイプ9、タイプ1である。有能型は、タイプ2、タイプ3、タイプ4である。関係型はタイプ5、タイプ6、タイプ7である。


 もちろん、心癖論miniはあまりにも多くの内容を捨てている。したがって、実践に使うなら、もともとの心癖論を学ぶべきだろう。それでも、心癖論miniで大まかな心癖論のニュアンスを学ぶことはわるくないのではないかと思う。


 

 さて、これまで、さまざまな性格やキャラクター作成実践、性格の理論を、心癖論という視点から切り込んできた。

 まだまだ、語りきれていない部分も大いにあるが、それは読者自らが考えていったほうが良いだろう。そのための道具は十分に書き込んでいるつもりである。


 これからは、実際に作品を作り上げていくフェイズである。どうか、私の心癖論が皆さんの執筆に役立ってくだされば、幸いである。

 種はもう十分蒔いたんじゃないかなって気はします。性格コレクションもまぁ、知識があれば必要な性格のものを考えるのはむつかしくはないでしょう、たぶん。

 それに、性格コレクションを参考にお話を作るより、自分の考えた話のキャラ達を心癖論で見つめていくほうがうまくいくんじゃないかなって気分です。


 感想とかで色々言ってくれたら、嬉しいです♡

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