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悪役令嬢?ヒロインの選択肢次第の未来に毎日が不安です……  作者: みつあみ
強制悪役令嬢!?ヒロインの選択次第の未来に毎日が不安です
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81. 悪役令嬢、フロア核を沢山譲って差し上げましたわ(涙)

 大好きなスウィーツを食べながらも全然癒されない。だってジル様の雰囲気が冷えっ冷えだし、視線がチクチクしてる。私と行動している時のアイテムドロップ率がオカシイの全然誤魔化せて無かった。一般的なドロップ率さえ良く分かって居なかった。数値では分かって居たけど感覚として理解して居なかった。ダンジョン破りが実はかなり難易度の高いものであるって事を解っていなかった。やはり私にはまだまだ知識と経験が足りない。まだ箱入り令嬢のままなんだ。だから中々精神力が上がらなくてイメージし辛い魔法を使うと息切れしてしまうのだわ。


 あー、それだけじゃ無いわ。以前14階層からご一緒した時の私の分け前分にはボスフロア核が4個、最終階層のもあったよねぇ。ジル様何も言わないけど覚えてるよね。いくつかはもう割って加工して売っちゃったけどね!


 温かい紅茶を飲む、まだ癒されない。これはここを早く切り上げてお兄様と二人でダンジョン内に入ってしまった方が気が楽になるのでは?って思ってたらグッドタイミング。


 「もう行こうか。昼食はダンジョン内になりそうだし、あまりのんびりもしていられない」

 「そうだね、もう行こう!」


 さあ!魔石集め開始だ!!消滅しちゃうダンジョンだからこれが最後のチャンス、予定通り暴れまくるわよー!

 ここで一旦、偽名二人組とは完全に別行動になった。ああ、一推しから離れてホッとするなんて矛盾しまくりだな、私。

 秘密を抱えているってやっぱりマイナスでしかない。早く自由になりたいなぁ。でもジル様との関係は変わる事ないけど。

 今度こそお兄様と一緒にダンジョンに入った。



 わーお!なんだろうな、またマーブルペヨゥトのレア進化個体出て来ましたよ?これのフロア核だと針入り水晶みたいな、よく見ないと分からないけどひょっとしてストロベリークリスタル?って感じだったんだよね、出来ればまた欲しいな。


 「【雷の柱(サンダーピラー)】」


 おーーっ!!出た!今回はドロップアイテム無しだけどフロア核は出たよ、私はほくほくとバッグに仕舞った。


 「じゃあ、あとはこのフロア一気に行くよ、【雷の矢(サンダーアロー)】」


 うーん、それ風魔法の上位だけど、雷魔法としては初級の単発攻撃だよね?なんで一掃出来ちゃうのか謎だ。多分頭の中が違うんだろう。MP消費抑えてこれってお得な魔法だなぁ!考えながらも魔石拾いに勤しんでいるとフロア核では無いけどレア個体の魔石も混じってたじっくり眺める暇もないけどやはり綺麗だった。

 そんな感じで進むこと、何だろうね……二人になってノリノリで暴れ始めたら?レア進化個体出現率が明らかに高くなった!!そしてフロア核率も高い、いや今の所は私が仕留めたら確実だ!アイテムドロップも、通常発生の魔物からの雫ドロップも順調♪なんだこの祭りは。大型デパートの閉店セールですか?

 約束の十七時までに、私達は五周もリピートしてた。そして成果発表タイム。じゃじゃーん!!


 私達はダブって出たものは出さずに、残り全部を揃えていた。ジル様はどこか納得の表情だけど、若干まだ不機嫌を引きずっているようで無表情に近い。視線が相変わらず冷たく通常運転だ。クール過ぎてそれも痺れるんだけど、好感度は下がっているのかと思うと複雑で哀しいよね。しばらくステータス画面は封印だ。私のメンタルが保たない。


 対してヘルムルトは踊り出しそうなほど目を輝かせて見ている。何故なら偽名二人組は七周して追加フロア核3個だったのだ。うーん、これが通常なのか。今思えば学園ダンジョンの緊急クエストも人多かったな。何パーティーだったんだろう?8パーティーくらいだったかな?


 私達はジル様とヘルムルトの手元に無いフロア核を譲渡して、最後のギミックチャレンジをご一緒させてもらう事になった。フィンネル兄様はもう帰ろうとしてたんだけどね。


 そうしたら、今度はあれほど大盤振る舞いで出て来ていたレア進化個体との遭遇数が物凄く下がってた。アイテムドロップ率はそれほど変わらないものの、やはり下がっている気がする、普通の魔物からの雫ドロップは変わらない。なんだろうなぁ、何かある。でも条件もあるみたいだなぁ~。お兄様が知りたがってからでも良いかな。あまり人様のステータスを覗くのは気分が良く無いものだ。特に私は見え過ぎるんだもの。


 そして、私達は一掃作戦で最終フロアまで行き、最後のフロアボスを倒してギミックを作動させて『ユトドラス洞窟ダンジョン』と永遠のサヨナラをした。最後の一掃作戦はフィンネル兄様が出した同行の条件だ。やっぱり私のことをよく分かっているなぁ。一緒に行動した分の成果物を山分けしようとしたら辞退された。それどころか最後の一掃作戦で得た魔石は種類関係なく全部くれた。フロア核集めに大きな貢献をしてくれたささやかなお礼だと言ってた。もちろんありがたく頂戴した。私は守銭奴なのだ。魔石の在庫が増えてほくほくですよ♡



 まぁ、メンタルは修復に大分時間がかかりそうだけどね。夏休み……ああその前に婚約破棄イベント来るかなぁ。いっそのこと来ちゃった方がスッキリするのに。




▽▲▽▲▽


side.Helmult


 「ジル、お前相当ヤバいぞ。そのままでは彼女に嫌われるんじゃない?」


 今は一周目を終えて休憩中だ。俺達は早朝から冒険者ギルドでの打ち合わせとダンジョン内の情報確認などを取っていた事もあり、もうランチタイムでちょうど良い時間だった。フィンネルと彼女、マリナはティータイム休憩だけで先に二周目に行ったのでここには居ない。


 「分かってる、でもどうしようもない」

 「重症だな。フィーに嫉妬してるのか? 彼奴らは別に付き合っちゃいないと思うし、恋愛感情は無いだろう。 ただ本物の兄妹のように相性が良過ぎるから怪しく見えるだけだ」

 「それも分かってる……」


 いやぁ、こいつのこんな姿を見るのなんて初めてだ。全く自分の感情がコントロール出来ていない。こいつに限っては想像すらした事なかった。恋って怖いなぁ、あの子は平民だぞ?

 ルナヴァイン家に頼み込んで養女にでもしてもらえば何とかなりそうだが、あの家がそんなことまでしてくれるかねぇ。何と言ってもマリナの立場は微妙だ。ただの乳姉妹では無く令嬢の影武者、恐らく護衛だって勤めていただろう、それくらいの強さだ。顔を隠して活動しているという事は、それほど令嬢に似ているのか、顔に傷があるかのどちらかだろう。まぁ、傷があろうがジルは気にしなそうだな。それくらいに惚れこんじまっているように見える。


 興味だけなら俺も持ってる。彼女は何かおかしい。いや、フィーもなのか?雷の矢は全体魔法では無いだろう。もう感覚からして普通じゃない。


 だが、今日は持ち直してもらわないと困る。ジルがこのままでは今日のミッションに支障が出る。だがそれは杞憂に終わった。ダンジョンに入ったらいつものジルに戻った。俺達はボスフロア無しの12層までは慎重に一掃作戦で行き、その先は最終フロア25層までフロアボス戦に集中して7周も周回した。得られた追加のフロア核は3個しか得られなかった。レアに至っては1つも無い。これは先が思いやられる。しばらくは毎週末休日はここに通う事になるのか?

 ディナに振られそうだ。そんな事になったら困る。俺の方は上手く行っているんだ!誰も邪魔しないでくれたらこのままハッピーエンドだ!幸せな新婚生活が学園卒業後、いや、彼女の卒業を一年待たなくてはならないな。とにかく俺は上手く行ってる。騎士の叙任を学園卒業と同時に受けられたら上々の人生だ。あとは勝手に昇進するエリートコースなんだからな。



 やはり此奴らはオカシイ。俺達が得られなかった分のフロア核、それもレアフロア核までコンプリートだ!それも俺達より二周少ない五周でこれだ!ダブりもあるらしい様子が窺えた。なんだ、神や女神に愛されているのか?そう言えばフィーの本物の妹君は『月の女神の化身』なんて異名で呼ばれているな。



 だが助かった!これで毎週休日をダンジョン通いに潰されずに済む。

 俺は非常に助けられたが、これほど疲労した事は初めてかもしれない。

なんとまぁ!攻略対象者の一人、ヘルムルトはヒロイン置いてけぼりで勝手にハッピーエンドに向かっているみたい?

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