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悪役令嬢?ヒロインの選択肢次第の未来に毎日が不安です……  作者: みつあみ
強制悪役令嬢!?ヒロインの選択次第の未来に毎日が不安です
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74. 悪役令嬢、お兄様方の成人の儀を見守りましたわ

 その日、再来週末には模擬パーティーが行われると発表された。模擬パーティー当日に私達は皇都には居ない。その日は、お兄様方の成人の儀はとっくに終わっているけど、まだ領地にいる日で丁度その日の朝、帝都に向けて出発する日程になっている。ギリギリ居ない。お兄様方はヒロインとの好感度アップイベントのフラグを自らの手で叩き折った事になる。すごいわね、こんな事もあるんだわ。


 「まぁ、その日はちょうど領地を出発する日だわ」


 っと次の授業との合間に私が言うと、ロサが。


 「まぁ残念!今年こそマリーとパートナーを組もうと思っていましたのに」


 そう、昨年から導入されたと言うパートナー同学年縛りによって、各学年では同性ペアが必ず出来るのだ。リリーが残念そうにしつつもホッとして見えるのは、どう頑張ってもリンデーン兄様のパートナーには成れないからだろうと思う。切ない乙女心よね。一昨年はお姉様になっていたけど……って、待って!あの時はジル様がパートナーだったわよね。だとしたら今年は誰がジル様のパートナーを務めるの?昨年は誰だったの?イヤだ、見なくて済んで良かったのかもしれない。お兄様方にとってだけでなく、私にとってもラッキーな日程だったのね。


 それにしても、今年は少し早く開催するのね。昨年と一昨年は入学式から一ヶ月後前後だったのに。ちなみに昨年は猛毒に倒れた私は休学中で参加出来なかった。まぁ新入生の歓迎会も兼ねてのパーティーだから、本来はこの時期に行われていたのかもしれないわね。春先は何かと学園以外が忙しいから、学園がそれに合わせる事は良くある事なの。でも今年は聖女様が居るから新入生歓迎会を優先した。あくまでも可能性ね。私には大人の事情までは分からないわ。



 そして翌日、私達家族は領地に向けて出発した。旅程はゆったりと、っと思ってたけど、祖父母が住む別邸へと急いで帝国直轄地とスチュワート領を駆け抜けた。馬車は荷物入れ、私も騎馬で移動よ?セキュリティーはどうしたのよ、って思ったけど、私を中心にしっかりとお父様が結界を張ってた。そこんとこ抜かりは無いのね。うちの優秀な護衛騎士も20人付いているし、当然のように安全な旅路で森の中の小さな温泉地にある別邸に辿り着いた。ここで少しゆっくり一泊する。


 お祖母様がふんだんな山の幸を使って作ってくれた料理を美味しく頂いて、やっと一息つく。


 いやぁ、皇都の別邸(タウンハウス)から、ここまで休み無く一気って、いくら強化魔法や保護魔法を重ねていてもむちゃくちゃでしょ。平時にやることじゃないわ。どんな緊急事態なのよ!

 いっその事、座標移動でもした方が楽だったんじゃないの?だって使い手がお父様、リンデーン兄様、私の三人も居るんだから。


 ええ、リンデーン兄様には移動魔法を習得して頂きましたわ。それに亜空間収納と空中浮遊はお兄様方二人共に。

 出来るのにやらないなんて勿体ない!今は使わなくても、必要になった時に使えないって悔しいのよ。それが本当は使えたって知った時が一番辛いと思う。だからどうして私にそれが分かるのかは置いといて、とにかく教えたの。


 まぁ対人に鑑定を出来る人は珍しいけど、居ない訳ではない。だけど何となくね。

 私は大神官を疑っている。あの人って言うか、先代皇帝の弟だから親戚でもあるんだけど、もしかしたら対人に鑑定魔法が出来るんじゃないかって思うの。でも皇宮の結界内では様々な制限が掛かるから出来なかった、と。ーーまぁ私は出来るんだけどーーだから私まで隠蔽で隠しておくのよね。私の方が魔力は上だけど念の為。どの程度の精度で見えるのかは本人にしか分からないから。とにかくあの凝視はキツいわ。


 そして食後に私達は温泉に浸かっている。お祖母様とお母様も一緒。

 二人共どうして私に気になる人は居ないのか聞いて来るの?一応、お互い好きじゃないけど、一応、殿下という婚約者が居るのよ!?そう、あくまでも一応ね。だってどのみち”婚約解消イベント”は行われるんだもの。そういえばお母様は以前にも似たような事を聞いて来たわね。あの時は単にイケメン談義だったけど。えっ?よく分からないわ。

 私に好きな人が居るって言ったらどうする気なのかしら?でも怖いから黙っておこう……。



 そして恒例のコケコッコーと共に起きたお祖母様と一緒に朝ごはんを作る。鶏って夜明け直前に鳴くのよねぇ。まだ暗いので光球を浮かべて調理場を明るく照らす。祖父母も魔法は使えるのだけれども、私が居る時くらいはね。自家発電で灯くらいは点くんだけど朝方はちょっと心許ないかなぁって思うのよね。ここのは動力が水車だからもっと水の流れが早いと良いのかもしれない。


 「ああ、マリはあまり水仕事をするものではないわ。 せっかくの綺麗な手が荒れてしまうわ」

 「お祖母様ったら、そんな事気になさらないで。 回復魔法で直せるわ。お祖母様と一緒にお料理がしたいの」

 「でもねぇ、関節が太くなったり爪が曲がってしまうと回復魔法でも限界があるのよ」

 「ふふっ、なんだか最近みんな心配性なのよね、大丈夫よ」

 「くれぐれも気をつけるのよ、特に()()を持って居る人には用心なさい」


 うーん、お祖母様は今の事だけを言っているのでは無いわね。

 そう言えば、お祖母様も聖属性魔法使いで、強力な癒し手。それに巫女として幼い頃から神殿に閉じ込められてたって事は、何らかの適性が有ったと言う事だわ。現に最高の聖属性魔法の使い手であるお母様でさえ、二十歳まで普通に降嫁先を検討されていたのよ。お祖母様の適性は『予言』に近いものだった?だとしたら閉じ込められてもおかしくは無い。その力は今は『勘』のようなものに過ぎないようだけど、元は強力だったのかも。うんお祖父様とは駆け落ち結婚だものね。ははは……。うち問題有り過ぎだわ。その上私が皇太子殿下から婚約破棄されるって、まぁすごいわね。公爵家一のトラブル一家で間違いないわ。


 お祖母様とお話ししながら作っていたら、大量の料理が出来上がってしまったので、いつも通りの時間で起きて来た料理人にやることはなかった。でも大量の洗い物をやってくれたので助かったわ。


 そして、朝食もゆっくりと食べた。お兄様方はまだ眠そうだったけど、料理はしっかり食べてた。うーん、朝から焼き魚って日本を思い出すわ。ちょうどご飯も炊いてあるし、だし巻き卵もある。なんだかこれだけで幸せだ。お味噌ももっと研究しよう。日本の味を再現するのよ!ああ、時間が足りないわ。婚約解消されても領地でゆっくり出来れば良いのに。別に釣書に傷が付いて良い嫁入り先が無くなったってどうって事無いわよ。そもそも学園を中退する時点でロクなもんじゃ無いわよ。大人しく領地に籠って工房のオーナーとして商売に勤しむわ。それが許されるならね。でも今のうちの様子なら行けそうなんじゃないかしら?一応、お仕置き幽閉先の屋根裏は快適空間に改装済みだけど。


 昼までは辺りを散歩することにした。途中で釣りで生計を立てて居るっぽいオジさんに出会った。


 「こんにちは、良いお魚は釣れましたか?」なんて気さくな感じで声をかけた。ここで「ごきげんよう」は、あまりに合わない。オジさんは「おお、領主様のお嬢様ではありませんか。おかげさまでこの通りです」っと言ったけど、いや、別に私のおかげじゃなくて貴方の腕が良いからだと思うわ。「まぁ!大量ね、ご家族も大層喜ぶでしょう。では失礼しますね」っと、軽く会話しただけで先に進む。私は釣り具は持って来てないけど、なんかベリーとか無いかな?まだ早いかしら。この辺は地熱で暖かい部分があり、季節外れの収穫物も多々見つかるので、散歩するだけで楽しいの。


 あれ、やっぱり私って食べ物のことしか考えてないわ!


 見つけたクランベリーを煮込んでジャムを作る。瓶を煮沸消毒して瓶詰め。ひと瓶分出来ただけでも上等かな。うーん、どっちのバッグに入れる?マリナの冒険者バッグ?私のがま口化粧ポーチ?



 そして翌朝、やはりコケコッコーと共に起きたお祖母様と大量の朝ごはんを作ってしまい、家族から使用人までそれぞれの場所で食べた。あと片付けは留守番の使用人達がやってくれるので、私たち本邸に向かう人達は旅支度をする。


 そしてようやく、本邸までゆっくりと領地内の馬車の旅を楽しむ。今回は療養中で別邸から出る事の無かったお祖父様も一緒だ。孫の成人の儀をお祖母様と一緒に見たいと、重たくなった身体に鞭を打っての旅だ。クッションでカバーはしているけど、かなり辛そう。古傷が痛むんだろうなぁ。あまりの古傷になると最高の癒し手でも、悪い状態が安定し過ぎて治せないらしい。せめて回復魔法で疲労を軽減させてあげるだけで精一杯だ。でもお祖父様はそれだけで喜んでくれてた。この馬車にはお祖父様、お祖母様と私が乗っている。もう一台にはお父様、お母様、お兄様方の四人。あとは本邸の別棟にいらっしゃるひいお祖母様、我が家の家族総出でお兄様方の成人の儀と、魔法判定を見守る。ちなみに私以外の女性三人は皆元皇女様だ。恐ろしい……。


 公爵家の馬車を見かけた領民達は一様に手を振ったり頭を下げたり、笑顔で出迎えてくれる。うん、こんなに好意的に迎えられるって領政に勤しんで良かったと思う瞬間だと思う。結果がちゃんと出ているんだなぁ。これからも頑張ろうって気にもなるよね。


 それほど大きくは無い領地内ではあるけど、たっぷり二日かけて領都の本邸に到着した。

 ひいお祖母様は本邸玄関で待ち構えていた。まだお兄様方の成人の儀は明日なのだけど、二人を両手で包み込み「成人おめでとう」と言って涙を流している。そのままの流れでプライベートリビングへ移動して、旅の疲れを癒す。お祖父様には車椅子が用意されていた。木製だけど、木製のタイヤ部分に軟ゴムを使った緩衝材が使われた最新式だ!あれにチューブも入れて空気で膨らませるともっと良いんだけどなぁ。うずうずする。まぁ段差は風魔法とか使って車椅子ごと持ち上げちゃうしかないんだけど。この時代は何処もバリアフリーでは無い。



 明日に備えて早めのディナーを摂り、それぞれの時間を少し過ごした後は早めに就寝。私はその前に大浴場でツルピカにしたけど。だってここに帰って来たら先ず大浴場って決まっているんだもの。入らないと眠れない。お母様の言ってた通り、近いうちに探知でも使って掘り易そうな温泉鉱脈でも探して掘ろう!っと言ってもこの大浴場は既に温泉掛け流し、源泉は何処なのか分からないから城の地下室の更に下に隠されているのかなぁ。本邸敷地内はあらかた探検した私にも分からないなんて、そうとしか思えない。でもこの大浴場は領主一家、つまり私達専用なんだよね。ほとんど来る事は無いけどお客様用とか、使用人用の区域にも引いたら喜ばれそうなのに。


 それにしても、元皇女様が三人も揃うとカオスだった。ひいお祖母様は政略結婚で入っただけあって一番まともなのだけど、ちょっと頑固なの。まぁお年だものね。


 明日の大神官の凝視に備えて深く眠れるようにカモミールティーを飲み、チョーカーの『永遠の涙』を付けて眠った。このアイテムは強力だけど、夜間だけ『癒し』の効果が出るの。まだ試した事無かったからどのくらい効くのか分からないけど。ぐーっ……。枕に頭を乗せた瞬間に熟睡してしまった。

 翌朝は当然、ここしばらく無かったほど爽やかな目覚めだった。素晴らしい♪

 けどダンジョン内で仮眠する時は使わないでおこう。


 あれ?このアイテムって、ゲットした時ジル様に見られてたっけ?そう、マリナの時にゲットしたアイテムで、その時一緒にジル様が居たのよね。分け前の時にバッグから出して無ければ見られていない。ゲット時は結界もあったし、落ちて来たのを手で受けて直ぐ仕舞ったからチョーカーであったことさえ分からないハズだけど……。それを私はマリノリアの時に使ったのだ。マリナはマリノリアの乳姉妹で影武者もやってたという()()にはなっている。接点はあるのだけど、疑われるような行動は慎まなければ。


 いやもう、今更な事をここで思い出してどうするよ。もうね、アホ過ぎて泣けて来るわ。



 成人の儀と言っても、行われる会場が教会なのだ。本来成人の儀は自宅で行い、その後教会に移動して洗礼式と共に魔法判定を受けるのだけど今回は違う。大司教に大神官という大物が居るせいだ。

 当然のこと、派手な装いはふさわしく無い。皆上質ではあるけど、シンプルなデザインの礼装やドレスに身を包み、上品な装いの集団になった。でも一応、今日の主役である双子の兄達は白と銀のモールを飾って、少しばかり立派にしていた。襟や袖口にも銀糸で刺繍がされている。うーん、本当に輝かしい美形二人が並ぶと目立ってしょうがないわね。


 馬車二台で領都内にあるルーラ教会に来ると、もう周囲には領民達が集まっていた。何で屋台まであるのかが私には理解不能だ。これじゃぁ本当にお祭りだわ。まさか花火までは打ち上がらないわよね?昼間で良かった!お昼までには終わるもの。


 教会の入り口を入ると、もう大司教様と教会関係者、並びに、超賓客であるハズの大神官様までが待ち構えていた。予想通りというか大神官の視線は私に釘付け、恐怖の凝視されている。まるで蛇に睨まれたカエルのようだ。私はうさぎが良いな。なんて冗談考えている場合では無い。冷や汗流れるわぁ。私の【隠蔽】は皇宮の結界無しの大神官に何処まで通用するのかしら?

 ややしばらくして成人の儀開始時間になった。大司教様の有難いお言葉が続く。ああ、こう言うのって何処でも伝統なのかしら?朝礼の校長先生の話並みに退屈で長い。ひたすら長い。何だか同じ事を言葉を変えて話してない?約三十分(体感では一時間以上)にも及ぶお言葉が締めくくられた後、大司教様が側に立った司教から赤い絹のクッションに乗った聖水の瓶を受け取り、二人のおでこに少々垂らした。そして、他の司教が持って来た月桂樹と白い花で作られた冠を頭に乗せる。うん、そんなことしたらその双子がアポロンみたいに見えると思うわ。つまり人間じゃなく見える。神の使いとか天使様とか。ああ、美形の視覚効果って凄まじいわね。


 さて、ここからが本番?の魔力判定。大神官様は来ているものの、判定するのはあくまでも教会の大司教様だ。

 大司教様の目の前に腰まであるテーブルクロスがかけてあるテーブルが持って来られる。そしてその上にはクッキングスケールのような物が乗っていた。初めて見た。水晶みたいな物で見ると思ってたわ。


 「ここに手を」


 そう言われて、先ずはリンデーン兄様が手を乗せる。先ず水色の強い光が輝き、メーターを満たす。そして赤い光と青い光が輝きメーターに表示された。


 「これは素晴らしい!」


 大司教様は興奮気味だった、まぁ今ので少なくとも3属性だってのは分かるものね。


 「世にも珍しい3属性持ちじゃ!風が一番強く出ておる、やはり雷神の子と言ったところか。恐らく、いや確実に雷魔法も使えるじゃろう。炎も強いな。水は弱めだがそれでも中級以上の力はある。これから伸びる可能性も十分じゃ」


 大司教様が『雷神』なんて人が、しかもアルト人が付けた異名に過ぎない恐れ多いあだ名を言っちゃって良いのかしら?

 大司教様は大興奮だけど、大神官様は残念そうだった。そうね、彼が狙っているのはあくまでも聖属性持ち。

 そしてフィンネル兄様の番になった。判定器の上に手を乗せた瞬間真っ白な光が直ぐに水色になったけど、かなり強い光でまともに見た者は目を覆っている。ちなみに聖属性であれば金色の光だ。続いて青い光が輝き、赤い光も輝き始めた。メーター的には風>水>火>と言った所。やはり3属性で、最初の光をまともに浴びた大司教様は興奮しながらも目を細めている。まだ復帰していないけどメーターを見なきゃいけないという使命感だろうか?しばらく目を休めた方が良いんじゃ無いかしら?もうかなりのお年でしょう?確か八十歳超えてるのよ。


 「またまた、これは目出度いのう!3属性じゃ。風が異常に高い。これは天災級かもしれん。魔力コントロールに慣れるまで普段は暴発防止に魔術道具で抑えた方が良かろう。 水と火は中級程度であるかな?これも伸び代はありそうじゃ。輝きが違う」


 うーん、聖属性を隠蔽しての判定だから、正確なのかは分からないけど、とにかくしばらく抑えなきゃいけない程って凄いのね?でもコントロールね、もう実際に使っているんだけどなぁ。そこまでは分からないのか。でも大神官様の凝視がフィンネル兄様にチェンジされた!あの強い目潰し級の白い光に惹かれた?金色じゃ無いわよ?ヤバいわぁ~嫌な感じしかしない。


 一応教会での用事はこれで終わりだ。祝福や称号が判定されなかったことは気になるけど、一緒に付き添いで来てる身内一同で礼をした。端っこの目立たない場所ではお父様が大きな袋を渡していた。寄進ね。判定前だと不正を疑われるから、後払いが基本なの。まぁ判定で不正は出来ないのよ本当は。隠蔽は出来たけど!大きな声じゃ言えないわね。普通隠したい人なんて居ないのよ。


 大神官様にお母様が挨拶する。まぁ叔父と姪の間柄で、師匠弟子の間柄でもあるから無視する訳にはいかないのよね。


 「大神官様にまで、ここまで足を運んでいただき至極恐悦ですわ。 我が息子達の判定がとても良い結果に終わって安心しました」

 「まぁまぁ、そう固い挨拶などせんで良いでは無いか。 そなたは私の唯一の姪っ子だ、その子供達の成長を見に来るくらいどうということではない」


 うわぁ!これって仲良しアピール?身内だからもっと親しく、腹を割って話そうってことかしらね~~~。

 やっぱりこのオジさん油断ならないわ。

 ここでは一応挨拶のみで終わった。が、外に待つ領民達に大司教様が結果発表と余計な賛辞をしまくったおかげで、大熱狂した領民達の中に入って行くことになった。ははは……。

 しかも大司教様は『来年を楽しみに帝都で待っている』と私に捨て台詞を残して行った。でもさようなら、二度と会う事は無いのですよ。



 「いやぁ、大変なことになったな。まさかここまで大騒ぎになっているとは思わなかった」


 リンデーン兄様は事前に知っていたので3属性の結果には特に驚かない。フィンネル兄様はあの強い光に驚いていたけど。ちょっと不安気にも見える。まさか自分にこんなに魔力があると思っていなかったようだった。うーん、私は分かっていたんだけどなぁ。あれ少なくともSでしょ。お兄様なら妥当だと思うわ。これで本当は聖属性もSSとかってバレたら領内大騒ぎに止まらなくなっちゃうわね。

 だってキャラ設定が天才騎士と天才軍師だよ?元々普通じゃ無いのになぁ。本人達はあまり分かっていないのよね。


 街は大熱狂で、ファンサービスか優勝パレードかって感じに、お兄様方には馬車から手を振らせたから、邸に戻れたのは昼もとうに過ぎ、午後三時近くになっていた。ほっと息をついて、皆で先ずプライベートリビングでゆっくりお茶をしながら、お兄様方を讃えて和やかな時間を過ごした。一応一安心ってところだ。

 でもまだ大神官様はこの領都にいるのだ。明日にでも会食だか面会の申し入れが来るだろう。


 今日のディナーは料理人達が腕を振るった豪華な料理だった。うーん、流石の私も食べ切れないよ?勿体無い。残りは明日パンに挟んで食べようかな。それともお夜食?太らないって良いんだか悪いんだか。

大神官がストーカーのように^^;

それだけ次世代育成が難航しているってことでしょうか、皇族はどうしたって感じですが

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