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プロローグ
こんにちは。葉月と申します。
いつか書いてみたいと思った、鬼と人間のストーリー。
鬼って、ほんとに実在したのかなぁ。
でも、鬼って悪いイメージだけど、良いイメージの鬼がいたって、良いと思うんですよね。
ゆっくりペースですが、お付き合いよろしくお願いします。
時は遡り、遥か昔。
古代、人間は鬼との共生で暮らしていた。
もちろん、鬼は狩りをして食事を取るが、人間の生気を体内に取り込む必要があった。
人間との共生には、苦難はあったが、双方の共生意識によって、長く長く、鬼と人間の繁栄が続いた。
しかし、栄枯衰退。
いつまでも、鬼と人間の均衡が平行に時が過ぎるとは限らない。
鬼は追われ、人間がその地を支配したかのように思えた。
しかし、その後人間が栄えてゆく中で、鬼の存在が大きく影響していたとは、誰も知る由がなかった。