20.遊
なにか創作をすることは、私には遊びで、仕事ではないのだけれど、創作はとても楽しい。私は、あまり物語を書くことが上手くないことに薄々気づいてはいるが、上手くないけれども、楽しいと感じ、好きなのに変わりはないし……、こういうのを下手の横好きとも言うのだろう。
物語の中で遊ぶ。それはとても楽しいことで、なんというのだろう、面白い話を創れたら嬉しいなとも思う。いつか、私が創造したお話を少しでも多くの方が面白いと言ってくれたら、それはすごく嬉しいことなのだろうと、考えたりもする。
私だけの話だったものが、誰かに共有され、誰かのものでもなるということは、すごく嬉しいことのように思える。
今の私の力量では全くそんなことにはならないのだろうけれど
……なんというのかな、未知の不安は恐怖でしかないが、未知への希望は、喜びでしかない気がする。
上手くは言えないけれど、そういったはかない希望がこんなへぼな私にもあるっていうことは、おかしいような気もするが
……なんというんだろう、そういった、なにかを続けるという過程において、
そういった未知へのはかないともいえる希望がなければ
すぐに続けることを止めてしまうのではないかとも思う。
未知の不安で走り出すとき、人は恐怖でいっぱいになって、なにもしあわせではないのかもしれないけれど、
未知への希望で走り出すとき、人は喜びでいっぱいになって、しあわせでいられるのだとそう思う。
他人がその人の在り方をどう思うかなど、その人の内心の喜びや恐怖にはやはり関係のないことで、
喜びとはそういうものなのだろうとも思ったりする。
小説から大分考えがそれたような気がするけれど、
そんな気がします。




