17/24
17.書くことで思うこと
小説を書き始めてから特に思うことは、私は、なんて頭の血のめぐりが悪い、……頭の悪い人間なのだろうということです。”こう”書こうと思うことが、上手く言葉として形にならないことは当たり前で、その度に自分の頭の悪さを実感する。言葉の裏側や、全体像や、私が描きたいだろう意図を私は、上手く形に出来ない。自分が描きたいことの筈なのに、自分で全体像が把握出来ない。私は、馬鹿だ。”これ”を言いたい。”何故”それを言いたいのか、もやもやしたものを常に抱えている。自ら思い描いているものはいつもどこかしらが欠け、ぼやけている。そういったことが、私は、すごく、なんというのか、”もどかしい”