三話 予測不可能
なんか長く書こうと思った、その結果が意味の分からない文章。
四時間目 ~国語の授業中~
この時間帯は昼の前ということでよく生徒が騒がしい。しかしこの時期の国語科は違う。
純一「はぁ……卒文か」
純一「あ……昼飯どうしようかなぁ」
高等部卒業まであと三ヶ月、なので三年はかなり忙しい。
飯塚「何か言いましたか? 佐藤さん」
先生が質問してくる、考え事をしている純一には無力な一言を。
飯塚「佐藤さん?」
飯塚「佐藤さん!」
純一「…え?」
飯塚「質問はしっかり言ってください」
純一「質問?」
飯塚「さっき言ってましたよね?」
この先生は飯塚智恵子で、国語科担任の一人。そして俺が嫌いな先生の一人。
この先生は妄想激しく、年寄だからか自分の間違えを簡単には認めない。
だからあの先生には合わせるしかない。質問の内容を考えないと……。
純一「卒文は何時までですか?」
飯塚「今日の国語は卒文だけですよ」
純一「ありがとうございます」
そしてまた沈黙。
~ピーンポーンパーンポーン~
昔懐かしい音を響かせてチャイムがなる。
クラス全員「この度はありがとうございました! また授業をよろしくお願いします!」
授業の終わりにいつもこう言うのが高等部生徒会の決まり。そしてクラス長がドアを開けて先生に一礼、くだらない。
この学園には初等部、中等部、高等部に生徒会がある。そして高等部の生徒会は、先生に感謝することをルールにした。
クラス長は金澤歌奈で、生徒会書記かなにかだった気がする。そして昼、食堂に沢山の生徒が来る。
純一「何食おうかな……」
いつも弁当は彩月が作ってくれる。でも彩月は生徒会の用事で居ない。久しぶりにくる食堂の中、食べる物を決める。
純一「麺類……飯類……肉類……」
学食のメニューの多さに感動する、やっぱり凄いなここ。
純一「無難に飯類かな」
飯類だけでも沢山のメニューがある。
純一「よし、丼か中華だな…ほんとに何食おうかな」
千葉「丼は親子丼、カツ丼、エビ天丼、海鮮丼があります。中華は炒飯、回鍋肉、麻婆豆腐、エビマヨで、おかずに八宝菜とチンジャオロースがあります」
知らない女子が説明してくる、本当に知らない女子が。
千葉「佐藤さんは何を食べるの?」
純一「えっと…お前誰?」
千葉「え……私は食堂係の千葉ゆづきです」
純一「食堂係?」
千葉「掃除、料理、片づけをする生徒会の係です」
純一「ふーん、お前も大変だな」
千葉「何を食べますか?」
純一「無難にカツ丼」
千葉「しばらくお待ちください」
そう言って行ってしまった。待てと言われたので待つしかなくただじっと待っていた。
千葉「お待たせしました、カツ丼です」
純一「あぁ、わざわざどうも」
千葉「では食べましょう」
純一「おう……いやお前も食うのかよ」
千葉「はい、今週は料理当番ではないので」
純一「まぁいいけど」
千葉「みんなで食べたほうがおいしいですよ、気持ち的に」
純一「二人だけどな、いただきまーす」
千葉「いただきます」
旨いなこれ、彩月の弁当も旨いがこれも旨い。とか思いながら食べてた。
千葉「佐藤さんって丼好きなんですか?」
純一「まぁ好きだな、無難って理由で選んだが」
千葉「では今度一緒に食べに行きます?」
純一「はっ?」
千葉「良い店、知ってるんですよ?」
純一「良い店?」
千葉「この学園系列のお店で、メニューの量は負けますが、味は同じですよ」
純一「っていうかさ」
千葉「はい?」
思ったこと言っていいよな、このパターンは。
純一「会って何十分かでよく誘えるな」
千葉「……え?」
なんかまずいこと言っただろうか、やっぱり言うべきじゃなかったかな。
千葉「忘れてます……?」
そう言われてハッとした、ヤバいなこれ。ほんとに覚えてない。
純一「えっと、あぁ、覚えてるよ、あのあれ……」
千葉「名前言いましたよね」
純一「あ……」
すっかり忘れてた。名前くらい言わないと忘れてるのばれるよな、完全に。
純一「な、何年生だっけ?」
千葉「高等部三年、陸上部」
純一「あははは……すまん、許してくれ」
千葉「許す代わりにお願いがあります」
純一「おう、何でも言ってくれ」
千葉「さっきの食べに行く話」
純一「おぉう……」
まさか……でもないよな、許すためのお願いをそんなことに使うわけが……。
千葉「行きましょうね」
純一「ハイ」
そのまさかだった……。
純一「でも食いに行くなら普通に言っても行くのにな」
千葉「なら変えましょうかね」
純一「いやまて、怖い笑みをするな」
千葉「まぁいいですけど、必ず行きましょうね」
純一「おう」
こうして予測不可能な昼飯と昼休みが終わった。
ゆづきさんは活かしたいですね!
ヒロイン一人のはずが二人になるかも。したらもっとおかしな文章になるけどね。え? 手遅れって?
そ の と お り 。